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制作プロデューサー益田圭が語る『ウイイレ2014』

2013.11.07

いよいよ11月14日の発売日が直前に迫ってきた『ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014』。全国のユーザーが待望した最新作は、新エンジンを搭載して新しく生まれ変わった。益田圭プロデューサーが“新しいウイイレ”の全貌を語ってくれた。

制作プロデューサー益田圭が語る『ウイイレ2014』

――まずは『ウイイレ2014』の制作について伺います。新作を作る上で、最初にイメージされたのはどのようなことでしょうか?

益田 一番は新しく生まれ変わった『ウイニングイレブン』を皆様にお届けしたいということですね。例えば、ユーザーの方々から好評だったグラフィックについても、まだまだ表現できていないところ、改良すべき点がありました。ですから今作では、これから先、今まで表現できなかったところまで表現したり、サッカーゲームとしてのクオリティーを高めていくために、次世代まで見据えて新エンジンの導入を決断しました。そして新しいエンジンによって、これまでにないワンランク上の『ウイニングイレブン』を提供できればと考えたんです。

――新しいエンジンを搭載した最新作のポイントについて教えてください。

益田 新エンジンを導入したことで、今作は本当に一から作り直した作品です。ですから、すべての要素を皆さんに見ていただきたいというのが正直な思いではあります。ただ、注力したポイントを一つ挙げるなら、ゲームバランスです。サッカーゲームというのは、それぞれのユーザーによって求める形、理想のバランスが異なると思うんです。その中でワンランク上のサッカーゲームになるためには、これまでのシリーズの概念を崩したり、ゲームバランスを変化させるチャレンジも必要だと思いました。ですから、『2014』ではゲームスピードや操作感にも手を加えながら試行錯誤を繰り返し、新たなゲームバランスに辿り着きました。前作から変化したことで最初はプレイ感覚の違いを感じるかもしれませんが、ぜひ新しい『ウイニングイレブン』を体感していただきたいです。

――確かに、今作は大きくゲームバランスが変わった印象です。スムーズに楽しむためのポイントは何でしょうか?

益田 組み立てを意識することは一つのポイントですね。逆にスピードを重視して、前へ急ぐプレーばかりになってしまうと、ミスが重なり苦しむかもしれません。時にはバックパスを使いながらビルドアップしていく意識を持てば、それほど難しさを感じることなくプレイを楽しめると思います。今作ではAIもさらに強化され、これまで以上に味方のサポートを受けられるので、攻守両面で周囲の状況を確認しながらチームメートと連係してプレーするほうが良いと思います。

制作プロデューサー益田圭が語る『ウイイレ2014』

――好評だったグラフィックも、さらに改良されたんですよね?

益田 KONAMIとして採用した「FOXエンジン」という新エンジンをベースに、サッカーを表現するために必要な機能を加えたことで、選手の細かな表情や素材の質感まで表現が可能になりました。また“自然な色味”も再現しています。写真等で見る色味は人間が見やすいように補正がかかっているのですが、今作では素材自体から丁寧に色味を採取し、各素材の“自然な色”を表現しています。まさに“リアル”な色合いの風景を楽しめるので、ぜひ注目して見ていただければと思います。

――選手の個性を表現する「プレイヤーID」の数も大幅に増加したと伺いました。

益田 前作から南米のライセンスにも力を入れており、『2014』ではアルゼンチンとチリのリーグを新たに収録しています。今後よりワールドワイドに『ウイニングイレブン』を展開していくためには、やはり選手表現の幅も広げなければなりません。ですから、今作では世界的に有名なトッププレーヤーだけでなく、南米やアジアといった各地域のスター選手の「プレイヤーID」も搭載し、前作と比べ2倍近い数にまで増やしました。

――様々な新機能が追加されましたが、『2014』において試合で勝利するためのポイントは、どういった点でしょうか?

益田 今作ではファーストタッチの選択肢が増えているので、ボールを受けた瞬間の判断は重要なポイントと言えます。とにかく前へ向かうスピードばかりを意識して、ダッシュボタンを押すだけでは勝利できないと思いますね。次のプレーまで考え、どこにボールを置くのか、キープするのか、後ろに下げるのかという判断が大切になってきます。ファーストプレーの意識を高く持ち、最善の選択肢をセレクトすることが勝利への近道と言えると思います。あとは、プレーの緩急を意識することも大事ですね。今作から新たに搭載した連係プレーも活用しながら、攻撃のスピードアップを図ったり、守備ではボールの奪いどころを定めて、スムーズに緩急の切り替えができれば、より安定した強さを身に付けられると思います。制作プロデューサー益田圭が語る『ウイイレ2014』

――『2014』では、あえてイメージキャラクターを立てず、グラフィックで表現した日本代表選手が商品パッケージを飾っています。その辺りの意図について教えていただけますか?

益田 今年からKONAMIはオフィシャルスポンサーとして日本代表を応援していますので、『ウイニングイレブン』としても日本代表を応援していこうという気持ちの表れが今回のパッケージになった理由の一つです。日本代表選手をモデルにしたビジュアルイメージを採用したのは、やはり新エンジンで実現した繊細なグラフィックをアピールするとともに、多くの方々に新しい『ウイニングイレブン』を感じていただきたいと思ったからです。

――海外と比べ、日本は約2カ月発売が遅れました。インターネット上では『ウイイレ2014』だから11月14日発売になったんじゃないか、日本代表で注目を集めている柿谷曜一朗選手をパッケージに入れるために遅らせたんじゃないか、と様々な憶測が飛び交っています。そのあたりの真相を伺えますか?

益田 よく気付かれましたねと言いたいところですが(笑)、発売日については皆さんに提供する最良のタイミングを選択した時に、偶然にも語呂合わせを連想させる11月14日になったんです。海外版の『PES2014』から約2カ月遅れの発売になったのは、新エンジンを搭載して新たな試みも含めて丁寧に制作を進めていた中で、海外版のリリース後に様々な意見をいただき、我々の意図と違う受け取られ方をされたり、足りない要素が見えてきた中で、これからリリースする日本版では可能な限り改善をしたいと考えたからです。その過程で日本代表の中でも注目を集める柿谷選手がパッケージに入るという、真新しさを加えることもできたということです。

――なるほど。海外版の発売後に得た意見を元に改善していく過程で、思わぬ形で好影響が生まれたわけですね。

益田 はい。日本のユーザーの皆さんをお待たせする形になってしまいましたが、最新の改良を遂げた形で日本版をリリースすることができますので、ぜひご期待いただければと思います。

――それでは最後に最新作を待ち望んでいたウイイレ・ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

益田 新エンジンを搭載した『2014』は、これまでのシリーズを楽しんでくださっていた方にも、新しい驚きや楽しみ方を提供できる作品になっていると思うので、ぜひ楽しんでプレイしていただければと思います。また、これまで『ウイイレ』シリーズをプレイされたことがない方につきましても、入り込みやすいゲーム性を意識して制作していますので、これまでプレイされたことがない方も、ぜひチャレンジしていただけるとうれしいです。

※インタビュー記事の全文は、サッカーゲームキング2014年1月号(11月22日発売)に掲載

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