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好調を維持するFC東京の渡邉千真「満足したらそこで終わり。もっと上を目指す」

2013.09.18

[ワールドサッカーキング0919号掲載]

ゴールをこじ開ける“個の力”の重要性が叫ばれる中、Jリーグでゴールを量産するFC東京の渡邉千真。この日本人ストライカーが考える“個の力”とは――。
渡邉千真
インタビュー・文=浅野祐介
写真=佐山順丸、ゲッティ イメージズ

――リーグ戦も後半戦に突入。ここまでの結果をどう受け止めていますか?

渡邉千真 チームとしては、自分たちのペースで試合を進められることも多く、内容はいいのですが、それに結果が伴わないことがあり、そういう意味ではもっと結果にこだわらなくてはいけないと感じています。

――ここまでの個人成績についてはいかがですか?

渡邉千真 欲を言えば、もっと点を取れたし、このまま点を取り続けられればいいと思います。それから、今の順位にはみんな満足していないので、チームの勝利につながるプレーをもっともっとしていきたいですね。もちろん、個人としても満足したらそこで終わりですし、もっと上を目指してやっていきます。

――ワンタッチシュートなど、今シーズンは得点のバリエーションが増えたように感じます。

渡邉千真 それはありますね。クロスに合わせたりとか、ペナルティーエリア内でしっかりと合わせられるようになったところは進歩した部分だと思います。

――コンスタントにゴールを決めている一番の理由についてはどう考えていますか?

渡邉千真 得点を取れている試合もあれば取れていない試合もあるので、いずれにしても次の試合は来るし、「点を取ったからといって浮かれちゃいけない。取れなかったからといって引きずってはいけない」という意識が自分の中にはあります。一試合一試合、切り替えてやっていますね。試合は続きますから。

――移籍を経験したことで、プレーの幅も広がったのではないかと思います。FC東京でのプレーを通じて成長できた点はどういったところだと思いますか?

渡邉千真 東京に来て1トップを経験したことで変わりましたね。1トップの難しさもありますが、プレーの幅というか、今はボールの受け方とかもすごく楽しいです。中盤との連係からゴールを取ることもありますし、今までなかったところが、特に今シーズンは経験できている。そういう意味でもプレーの幅は広がっていると思いますね。

――1トップと2トップで、どちらがやりやすいというのはありますか?

渡邉千真 どっちもできたほうがいいと思います。今の日本代表は1トップでやっていますし、東京と同じフォーメーションなので、そこは自分ももっと続けてやっていければいいと思います。

――日本代表でも「個の力が重要」という話が挙がる中で、渡邉選手はFWとしての個の力、決定力を示していると思います。「個の力」に関してはどのように感じていますか?

渡邉千真 どれだけボールを回せても、最後のところで点を取れるかはやっぱり個の力だと思うので、そういう部分は上げていかなければいけないと思います。個の力はとても大事だと思いますし、世界では、特に個の力が重要になってくると思うので、どうやって点を取るかはすごく意識してやっています。

――ウルグアイ代表のルイス・スアレスやディエゴ・フォルランは8月の日本戦で「個の力」を見せつけました。

渡邉千真 ああいう選手たちは、ボールを持つ時に「自分がどうにかしてやろう」という持ち方をしますよね。あとはずる賢さがあって、うまくファウルをもらえるし、自分たちの人数が少なくても挑んでくる。1人でも、2人でも、相手を交わしていく力がすごくあると思います。なかなか難しいレベルの話だとは思いますが、そういう力は非常に大事だと感じています。

リーグ戦第24節終了時点で、得点ランキング2位となる17ゴールを記録。Jリーグで結果を残し、攻撃陣をけん引する渡邉が、日本代表への思いを語る。インタビューの続きは、ワールドサッカーキング0919号でチェック!

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