2016.01.04

7年前の悔しさを胸に…國學院久我山、前橋育英との再戦でジンクスを打ち消し、初の4強へ

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7年ぶりにベスト8に進出した國學院久我山[写真]=平山孝志
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 國學院久我山高校が歴史の扉を開く。その一歩手前段階まで到達した。2008年度の第87回全国高校サッカー選手権大会、MF田邉草民(FC東京)を擁して8強入りして以来の準々決勝到達となる。そしてその準々決勝には、意識せざるを得ない相手が待っていた。群馬のタイガー軍団、前橋育英高校である。

 7年前の準々決勝のことを直接的に知る國學院久我山の選手はそう多くない。ただ、この試合のハイライト映像などは観る機会があるそうで、「準々決勝の相手が前橋育英であるという意味は分かっています」と主将のDF宮原直央も言う。7年前、稀有なタレントを擁した久我山の快進撃を阻んだのが、ほかならぬ前橋育英だった。MF六平光成(清水エスパルス)、FW皆川佑介(サンフレッチェ広島)らを擁した相手に、0-1と惜敗。先輩たちは駒沢陸上競技場の芝生に涙を落とすこととなった。

 両校の関係性は深く、パスワークを重んじるサッカー観へのシンパシーもあるのだろう。選手権での激突以降も毎年のようにトレーニングマッチを重ねてきた仲だ。手の内は分かっているのだが、しかし「どうしてなのか、とにかく勝てないんですよ」とFW澁谷雅也は首をひねる。練習試合を重ねてきたが、「先輩たちも含めてほとんど勝っていないと思います」(宮原)。昨年春に対戦したときも1点差で苦杯。「前橋育英さんの内容も良くはなかったと思うんですが、それでも勝てなくて、これが相性なのかな、と」(宮原)。

 7年前の敗北がトラウマになったとは考えづらいのだが、「相性が悪い感じはあります」(澁谷)という不思議な流れでどうにも勝てない。昨年度の秋には選手権予選を控えていた前橋育英がBチームで久我山がAチームという構成で対戦したこともあったそうだが、ここでも敗れてしまったという。

 ただ、先輩たちの悔いが残り、そして苦手な相手との対戦が、國學院久我山サッカー部の歴史を変える機会の準々決勝で巡ってくるのもなにかの縁。「ジンクスを打ち消す良い機会」と笑った宮原主将は組み合わせが決まったときから「『前橋育英とやりたい』と思っていた」とも明かしてくれた。國學院久我山の歴史を変える一戦となるのか、あるいはジンクスの前にまたも敗れるのか。注目の準々決勝は5日、ニッパツ三ツ沢球技場で幕を開ける。

文=川端暁彦

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