2016.01.02

的確な状況判断で左サイドを制圧…桐光学園DFタビナス・ジェファーソン

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世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。巷ではユース教授と呼ばれる。

「相手が5バックでくるのは分かっていた。だからこそ、僕が高い位置をとって、裏を狙うことで、より3トップの攻撃力を活かしたかった」

 この言葉どおり、左サイドバックのタビナス・ジェファーソンは立ちあがりから、ほぼウイングのように高い位置を取り、相手の右ウイングバックを押しこみ、カウンターの糸口をつかませなかった。

 ガーナ人の父親とフィリピン人の母親を持つ彼は、182センチの高さを誇り、身体能力が高く、センターバックとして期待された選手だった。だが、彼のスプリント力と左足のキックの精度に着目した鈴木勝大監督が、左サイドバックで起用すると、このポジションが彼の能力をさらに引きだした。

「守備も重要だけど、サイドバックでは攻撃力を求められます。このポジションをやって仕掛けることの楽しさが分かったし、いかにアタッカー陣と関わりを増やせるかを追求するようになった」

 彼はむやみやたらに上がったり、仕掛けたりする選手ではない。チーム自慢のセンターフォワード小川航基、右FWイサカ・ゼインを中心にした3トップの状況を見て、判断に伴ったオーバーラップや仕掛けをしている。

 第94回全国高校サッカー選手権大会初戦の長崎南山高校戦、左FWにはテクニックと判断に長けた2年生、西川公基がスタメンで、中に入っていく彼の動きを見て、オーバーラップのタイミングを計り、時にはそのままワイドに残って相手に圧力を掛け続けた。51分に西川に代わってドリブラーの桑原孝太郎が入ると、彼の前への推進力をサポートする形で、オーバーラップの回数を抑えながら、攻撃に厚みが出るようにした。

 アシストも得点もしていないが、彼の機転の利いたプレーにより、桐光学園は連続して攻撃を仕掛けることができ、逆に長崎南山はカウンターの糸口を見いだせなかった。

「あれだけ高い位置にいけたのに、僕のシュートはゼロ。シュートを狙えるサイドバックの方が、より相手に脅威を与えられる。僕にはまだそこが足りない」

 彼が求めるのは、サポートやアシストだけでなく『点が取れるサイドバック』。そこの領域に到達してこそ、自分の理想のプレーができる。

 次なる相手は青森山田高校。強豪を相手に自分の理想に近づくプレーをすべく、2年生サイドバックは闘志を燃やしている。

文=安藤隆人、写真=平山孝志

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