FOLLOW US

自転車、ゲーム、“5GB”…ちょっと変わったマン・オブ・ザ・マッチの景品

2022.05.30

受賞者には盾やトロフィーが贈られるのが一般的だが… [写真]=Getty Images

 その試合で最も活躍した選手を表彰する「マン・オブ・ザ・マッチ」。受賞者には盾やトロフィーが贈られるのが一般的だが、中には他とは違う風変わりな景品もある。そこで今回は、イギリス紙『ザ・サン』や、イギリスメディア『GIVEMESPORT』がまとめた、ちょっと変わったマン・オブ・ザ・マッチの景品を紹介しよう。

[写真]=Getty Images

■自転車

スティーブン・グラス

スティーブン・グラス

 実用的な景品だ。1995年のスコティッシュリーグカップ決勝でアバディーンがダンディーを下し、同大会を制覇。マン・オブ・ザ・マッチに選出されたアバディーンの元スコットランド代表DFスティーブン・グラスに贈られたのは、後輪にスポンサーの「コカ・コーラ」のイラストが描かれたマウンテン・バイクだった。景品を受け取るグラスの姿は大きなインパクトを残し、「コカ・コーラ」はこの次のシーズンのスコティッシュリーグカップ決勝のマン・オブ・ザ・マッチにも同じ景品を贈った。なお、グラスのマウンテン・バイクは2014年にチャリティーの景品として出品されている。

■王冠

フランコ・アルマーニ

フランコ・アルマーニ

 リーベル・プレートに所属するアルゼンチン代表GKフランコ・アルマーニは、2018年3月のスーペルコパ・アルヘンティーナでボカ・ジュニアーズを相手に見事なセーブを連発し、クラブ初の同タイトル獲得に貢献した。ライバルを倒してのスーペルコパ制覇を達成したアルマーニが試合後のインタビューで頭に乗せていたのは、大きな「バーガーキング」のロゴが目立つ王冠だった。これは「バーガーキング」がこの試合のマン・オブ・ザ・マッチのスポンサーを務めていたためだが、大きなロゴ入りの王冠を被ってインタビューを受ける選手の姿は、どこか締まりのないものとなった。

■鮮魚

マルティン・ウーデゴーア

マルティン・ウーデゴーア

 こちらはマン・オブ・ザ・マッチではなく、月間最優秀選手だが、2019年8月にレアル・ソシエダで同賞を受賞したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアに贈られたのは、立派な魚だった。サン・セバスティアンにあるスーパーマケットの中で魚を受け取るウーデゴーアは若干、困惑気味に見えるが、さすがは海沿いの“美食の街”サン・セバスティアンといったところだろうか。

■クラッシュ・バンディクー

サイード・ベンラーマ

サイード・ベンラーマ

 現在ウェストハムに所属するアルジェリア代表FWサイード・ベンラーマは、ブレントフォードに所属していた2020年10月のカラバオ・カップ4回戦のフルアム戦で2ゴールの活躍を披露し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。試合後、ベンラーマには通常の盾に加え、人気ゲーム「クラッシュ・バンディクー」のソフトが与えられたが、この「クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース」は一般には試合翌日に発売される最新作だったため、「素直にうらやましい」との声も多くあがった。

■5GB分のデータ

フロンフォ・ケカナ

フロンフォ・ケカナ

 2018年1月に、南アフリカのマメロディ・サンダウンズに所属していた元南アフリカ代表MFフロンフォ・ケカナが手に入れたのは、携帯電話で使える5ギガバイト分のデータだった。いつか将来、自分の子供や家族に見せられるものではないかもしれないが、無制限プランでなければ、地味に嬉しいプレゼントだっただろう。

■生きたニワトリ

 アフリカのマラウイでは、マン・オブ・ザ・マッチの選手に対して、モチベーションを上げるために、地元のファンから何かを贈るのが習慣になっているという。2019年7月、ビッグ・ブレッツのマラウイ代表FWハッサン・カジョケに贈られたのは、なんと生きているニワトリ。ニワトリが入っていた段ボールにはカジョケの名前と、クラブの略であるBBという文字が手書きで書いてあるなど、手作り感満載だ。これはマラウイではよくあること…ではなく、同国出身のカジョケでさえも困惑を隠せなかった。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO