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実はこんなところにいた!…意外なクラブで現役を続ける元有名選手たち10選

2018.09.13

意外なクラブで現役を続ける元有名選手たち [写真]=Getty Images

 ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタや、サガン鳥栖に所属する元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチなど、トップレベルでプレーしていた大物選手がアジアや北米で“第二のキャリア”を送ることは、今や珍しいことではない。とはいえ、中には想像を超えた場所でプレーしている選手がいるものだ。

■ラファエル・ファン・デル・ファールト(元オランダ代表MF)
生年月日:1983年2月11日(35歳)
過去の主な所属先:アヤックス、ハンブルガーSV、レアル・マドリード、トッテナム
現クラブ:エスビャウ(デンマーク)

ラファエル・ファン・デル・ファールト

(左は2009年レアル・マドリード在籍時、右は今年8月のもの) [写真]=Getty Images

 アヤックス、ハンブルガーSV、レアル・マドリード、トッテナムといった強豪クラブを渡り歩き、2010 FIFAワールドカップ 南アフリカでは母国の準優勝に貢献した。左利きの司令塔は、2015年に母の生まれ故郷に近いベティスに入団し、親孝行を果たしたかと思われた。しかし必要な戦力となりきれず、デンマークのミッティランを経て、今夏に同国のエスビャウと1年契約を結んだ。新天地では10番を背負う。

■アンドレイ・アルシャビン(元ロシア代表MF)
生年月日:1981年5月29日(37歳)
過去の主な所属先:ゼニト、アーセナル
現クラブ:カイラト(カザフスタン)

アンドレイ・アルシャビン

(左は2012年アーセナル在籍時、右は今年8月のもの) [写真]=Getty Images

 ユーロ2008では、ロシア代表をベスト4に導く活躍を見せて「新皇帝」と称えられた。その後アーセナルに引き抜かれると、童顔のルックスと切れ味鋭いドリブルでたちまちファンのアイドルとなった。英国を離れた後は、古巣ゼニトに戻り、2015年にはロシア・プレミアリーグのクバン・クラスノダールに加入。2年前からはロシア語で生活できる旧ソ連カザフスタンの強豪カイラトでプレーしている。37歳となった今もリーグの月間最優秀選手に輝くなど、衰えとは無縁のようだ。

バカリ・サニャ(元フランス代表DF)
生年月日:1983年2月14日(35歳)
過去の主な所属先:アーセナル、マンチェスター・C
現クラブ:モントリオール・インパクト(MLS)

バカリ・サニャ

(左は2014年アーセナル在籍時、右は2018年ベネヴェント在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 アーセナルやマンチェスター・Cで活躍し、フランス代表でも65試合の出場歴を誇る右サイドバックは、昨夏、セリエA最下位に沈んでいたベネヴェントと1年契約を交わしてファンを驚かせた。残念ながら2部降格となり退団を余儀なくされると、新天地に選んだのはメジャーリーグ・サッカー(MLS)のモントリオール・インパクト。ついに欧州を離れることとなったが、アーセナルのOBで同胞のレミ・ガルド監督は「彼の性格や経験は、我々のチームにとってプラスになるだろう」と期待を寄せている。

アレクサンドル・ソング(元カメルーン代表MF)
生年月日:1987年9月9日(31歳)
過去の主な所属先:アーセナル、バルセロナ
現クラブ:シオン(スイス)

アレクサンドル・ソング

(左は2012年アーセナル在籍時、右は2017年ルビン・カザン在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 2012年に鳴り物入りでアーセナルからバルセロナに加入したが、独特のスタイルに馴染めず、目立った成績を残すことができなかった。ウェストハムへのレンタル移籍を繰り返した後、2016年にルビン・カザン(ロシア)へと移籍。しかし、新天地でも全盛期のようなプレーを披露することはできず、今年1月に契約を解消した。将来を嘱望された大型ボランチの新天地は、スイス1部リーグのシオンとなっている。

■サミュエル・エトー(元カメルーン代表FW)
生年月日:1981年3月10日(37歳)
過去の主な所属先:バルセロナ、インテル、チェルシー
現クラブ:カタールSC(カタール)

サミュエル・エトー

(左は2007年バルセロナ在籍時、右は2017年アンタリャスポル在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 これまで、バルセロナやインテル、チェルシーといったトップクラブに在籍し、チェンピオンズリーグ制覇を3度経験。アフリカ年間最優秀選手賞を史上最多となる4度も受賞したカメルーンの英雄は、今年8月にカタール1部リーグのカタールSCへ移籍することが決まった。バルセロナ時代のチームメイトであり、現在はカタールのアル・サッドに所属する元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスとの“元同僚対決”はファンならずとも注目のゲームだろう。

ホセ・アントニオ・レジェス(元スペイン代表MF)
生年月日:1983年9月1日(35歳)
過去の主な所属先:セビージャ、アーセナル、アトレティコ・マドリード
現クラブ:新疆天山雪豹(中国)

ホセ・アントニオ・レジェス

(左は2005年アーセナル在籍時、右は2017年エスパニョール在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 16歳にしてリーガ・エスパニョーラデビューを果たし、「セビージャの神童」の異名をとった。21歳でアーセナルへと引き抜かれた後、2006 FIFAワールドカップ ドイツではスペイン代表の10番を背負った。しかし今夏、左利きのアタッカーは、新疆ウイグル自治区のウルムチ市と本拠地とする、中国2部リーグの新疆天山雪豹へ加入することが決定。デビュー戦で早速ゴールを挙げるなど、早くも活躍しているようだ。

ホセ・マヌエル・フラド(スペイン人MF)
生年月日:1986年6月29日(32歳)
過去の主な所属先:レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、シャルケ
現クラブ:アル・アハリ(サウジアラビア)

ホセ・マヌエル・フラド

(左は2009年アトレティコ・マドリード在籍時、右は2018年エスパニョール在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードの下部組織で育った技巧派MFは、「ジネディーヌ・ジダンの後継者」と謳われたこともある。当時、「銀河系軍団」と呼ばれたトップチームでは出場機会に恵まれずにクラブを去ることとなったが、移籍先のアトレティコ・マドリードでは、ヨーロッパリーグ制覇に貢献するなど主力として活躍した。その後は、シャルケ、スパルタク・モスクワ、ワトフォードと海外を転戦。2年前に帰国してエスパニョールに在籍していたが、今夏にサウジアラビアのアル・アハリへと移籍し、再び海外生活をスタートさせた。

ガンソ(元ブラジル代表MF)
生年月日:1989年10月12日(28歳)
過去の主な所属先:サントス、サンパウロ、セビージャ
現クラブ:アミアン(フランス)

ガンソ

(左は2012年サントス在籍時、右は2017年セビージャ在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 ブラジル代表FWネイマールらと共に、サントスの黄金期を支えた天才司令塔だが、欧州初挑戦となったセビージャでは“ヨーロッパスタイル”への適応に苦しんだ。2016年からの2年間で出場したリーグ戦は18試合。ベンチ入りもままならず、今夏の移籍市場最終日でフランス1部リーグのアミアンへレンタル移籍することが決まった。まだまだ老け込む年齢ではないため、完全復活を期待するファンは少なくない。

アンデルソン(元ブラジル代表MF)
生年月日:1988年4月13日(30歳)
過去の主な所属先:ポルト、マンチェスター・U
現クラブ:アダナ・デミルスポル(トルコ)

アンデルソン

(左は2009年マンチェスター・U在籍時、右は2015年インテルナシオナル在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 2005年のU-17ワールドカップでは大会MVPに輝き、2008年にはヨーロッパでプレーする最も活躍した21歳以下の選手に送られる「ゴールデンボーイ賞」を受賞した。ポルトを経て加入したマンチェスター・Uでは、元イングランド代表MFポール・スコールズの後継者としても期待されていた。しかし、レギュラー奪取に至らず、2015年にブラジルへと帰国。そのまま余生を過ごすかと思われたが、今夏になってトルコ2部リーグのアダナ・デミルスポルと契約を交わした。2度目の欧州挑戦で、未完の大器が花開くのか注目される。

ジャクソン・マルティネス(元コロンビア代表FW)
生年月日:1986年10月3日(31歳)
過去の主な所属先:ポルト、アトレティコ・マドリード
現クラブ:ポルティモネンセ(ポルトガル)

ジャクソン・マルティネス

(左は2014年ポルト在籍時、右は2016年広州恒大在籍時のもの) [写真]=Getty Images

 3年連続でポルトガルリーグ得点王を獲得し、2014 FIFAワールドカップ ブラジルでは日本戦で2ゴールをマーク。その活躍が認められ、2015年にアトレティコ・マドリードへのステップアップを果たした。しかし、半年後に4200万ユーロ(約54億円)の移籍金で広州恒大へ加入した後は、負傷続きで登録メンバーからも抹消される事態に。そんな受難の時を過ごしてきたストライカーが選んだ新天地は、日本代表MF中島翔哉が所属するポルティモネンセ。かつて最も輝きを放ったポルトガルの地で再起を図る。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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