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“王様”ペレ氏、肖像権問題でサムスンを提訴…賠償金30億円超を要求

2016.03.31

サムスンを提訴したペレ氏(写真は7月のもの) [写真]=Getty Images

 元ブラジル代表FWのペレ氏が、自身の肖像権を侵害したとして韓国企業のサムスン電子を提訴した。29日付のイギリス紙『インデペンデント』が伝えている。

 ブラジル代表を3度のW杯優勝に導き、「サッカーの王様」とも崇められるペレ。引退後も積極的に慈善事業に関わるなどして人格者としても知られるペレだが、自らのそっくりさんがはびこるのは許せないようだ。

 ペレの弁護士を務めるフレデリック・スパーリング氏は、昨年10月にサムスン電子が『ニューヨーク・タイムズ』紙上に掲載した新型テレビの広告がペレの肖像権を著しく損害しているとして、シカゴ連邦地方裁判所に提訴した。原告側の訴えによると、広告にはペレに酷似した黒人男性のモデルやペレの象徴であるバイシクルキックやシザーズをする白人男性モデルが登場しているという。原告側は商標権の損害賠償として、被告側に3000万ドル(約33億8000万円)の賠償金を求めている。

 ペレとサムスン電子は2013年にCM出演に関する交渉を持ったものの決裂しており、原告側は被告がペレの肖像権を使用する権利はないと主張している。原告側弁護士のスパーリング氏は「我々の目標は、ペレ氏の肖像権が権限なく使用されたことに対して公正な補償を求めるとともに、二度とこのような不正使用が起こらないようにすることだ」とコメントしている。

 また、ペレはフォルクスワーゲン、サブウェイ、エミレーツ、P&Gなどの他企業とすでに肖像権の使用を許可する契約を結んでいた模様。サムスン電子は今回の一件についてコメントを拒否している。

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