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自らの愚行によりコパ・アメリカに別れを告げたネイマール「チームメイトに謝りたい」

2015.06.23

ブラジル代表を離れることになったネイマール [写真]=Getty Images

 現在開催されているコパ・アメリカの看板選手の1人として活躍が期待されながら、自らの愚行により大会に別れを告げることになったバルセロナのブラジル代表FWネイマールが、戦いを続けているチームから離脱するという形で一連の騒動に区切りを付けた。

 ブラジル代表が0‐1でコロンビア代表に敗れた現地17日のグループリーグ第2節、前半終了間際に今大会2枚目のイエローカードを受けたネイマールは、試合終了直後には怒りに任せて思い切り蹴ったボールが相手選手を直撃するという乱闘騒ぎの原因を作りレッドカードを受けたうえ、その後さらにロッカールームに続くトンネルで主審に暴言を吐いた。

 これを受けた南米サッカー連盟はネイマールに対し、18日に累積警告分として1試合の出場停止処分を、19日には一発退場分ならびに主審への暴言分として4試合の出場停止処分をそれぞれ下した。

 一方、ブラジル代表は21日、グループリーグ第3節のベネズエラ代表戦では、ネイマールがスタンドから見守る中で2‐1と勝利し、グループCの1位で準々決勝進出を決めた。しかし、同国サッカー連盟は22日、南米サッカー連盟から科された4試合の出場停止処分に対して異議申し立てを行わないことを発表した。

 これにより決勝トーナメントの全試合への欠場が正式に確定し、ブラジル代表からも離脱したネイマール。自身の『Instagram』を通じて、「僕はチームのリーダーの1人として責任を逃れたことなど全くない。また、主将として常に勝利のために身を尽くし、それが的確であれそうでないであれ自ら決断を下してきた」と述べたうえ、チームを離れるという結論に至った理由を説明した。

「コパ・アメリカでブラジル代表の一員として出場し続けられることを強く信じ、期待しながらこの瞬間まで待ってきた。だが、残念ながらそれは叶わなくなってしまった。自分がどこに居るかに係わらず、僕の心は常にブラジル代表の傍にある。しかし、ここに残っていても練習しかできないというのは、生殺しに遭っているようなものだ。また、目標もなく練習をするというのは酷いことであり、全てをさらに悪化させる思わぬ原因に繋がりかねない」

 ネイマールは一方、「この経験をキャリアにおける教訓として再出発できると確信している」と前を見据えながらも、迷惑をかけたチームメイトへの謝罪を行った。

「僕のことを常に支えてくれる代表の皆には、自分の考えをはっきりと伝えた。僕がここに残ることになれば、チームの周辺にあらぬ問題を生じさせ、最大目標に向けた集中力が削がれる可能性がある。自らこのような状況に陥るという失態を演じてしまい、チームメイトに謝りたい」

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