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ギリシャリーグが無期限中止に…ダービー戦の暴動やクラブ役員の乱闘で

2015.02.26

発煙筒などが投げ込まれ暴動に発展したアテネ・ダービー [写真]=Anadolu Agency/Getty Images

 ギリシャ政府が、国内のプロサッカーリーグを無期限で中止にすると発表した。イギリスメディア『BBC』が25日に報じている。

 23日に行われたギリシャ・スーパーリーグ(1部)第25節でパナシナイコスオリンピアコスをホームに迎えて対戦。“アテネ・ダービー”となった同試合で、発煙筒や石などが投げつけられ、両チームのサポーターがピッチに乱入するなどの暴動が起きていた。

 試合を観戦したギリシャ人サッカージャーナリストのパノス・ポリゾイディス氏は、同メディアに対して、「今までのギリシャのサッカーで見たことのない光景だった。発煙筒がアウェイ(オリンピアコス)の選手たちに投げつけられていた。だが、オリンピアコスにも挑発的な動きはあった。彼らのクラブ会長や監督が、(パナシナイコスの)サポーターをピッチに呼び込むような動作で挑発をしていたんだ。実際に20人ぐらいのサポーターが5~10分間ほどピッチに乱入していたよ」と当時の状況を語っている。

 また、パナシナイコスの役員が、オリンピアコスの役員についていた警備担当者に殴られたと主張するなど、両クラブは場外乱闘も巻き起こしていていた。

 これらがきっかけとなり、スーパーリーグの重役会議が中止を決断。ギリシャ政府がプロサッカーリーグの1部から3部までを無期限で中止にすると発表した。今シーズンは、9月に暴動で死者を出すなど、試合中の暴力が問題視されており、同月と11月に続いて今回で3度目のリーグ中止となった。

 スーパーリーグのギオルゴス・ボロビオス会長は「政府は可能な限り早くリーグを再開させたいと考えているが、我々が即時の対応をみせなければならない」とコメントしている。

 また、この中止を受けてポリゾイディス氏は、「(中止期間の)判断は難しい。リーグは最近中止されているが、この決定は、問題を解決する具体的な方法を見つけられていない政府の無能さを意味している。ファンの態度は変わらないだろう。サッカーに関連した暴力は30~40年続いている。政府はその間、規制をもった手段で問題を解決していなかったんだ」とコメントしている。

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