チャンピオンズリーグ・グループステージ第5節が25日に行われ、グループGでは日本代表FW田中順也のスポルティングとマリボル(スロベニア)が対戦。田中はベンチ入りメンバーから外れた。
グループステージ4試合を終えて1勝1分け2敗、勝ち点4でグループ3位のスポルティング。ホームでの一戦では、GKルイ・パトリシオやウィリアム・カルヴァーリョ、カルロス・マネ、ナニらが先発メンバーに名を連ねた。
先制点は立ち上がりに生まれた。10分、スポルティングは左サイドをジェフェルソンがオーバーラップ。ドリブルで縦へ持ち出すと、左足で低い軌道のクロスを蹴り込む。ファーサイドのマネが相手DFよりも先にボールに反応して押し込んだ。
幸先よく先制したスポルティングは以降も攻勢をかけ、19分にはペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したマネがクロスバー直撃のシュートを放つなどチャンスを作る。そして35分に追加点。ペナルティーエリア左側でボールを持ったナニが右へスライドしながら相手DFを外し、シュートを放つ。複数で立ちはだかるマリボルの選手にブロックされたが、こぼれ球を拾って再びボールキープ。最後は鋭いフェイントでシュートコースを作り、右足でゴールネットを揺らした。
2点リードを奪ったスポルティングは42分、右サイドからマリボルに突破され、ファーサイドへの折り返しに反応したジェフェルソンがオウンゴール。1点を返されてハーフタイムを迎えた。
2-1で迎えた後半は停電のアクシデントでキックオフが遅延。スタジアムの照明が故障したため、50分ほど遅れて試合が再開された。キックオフ後は1点を追うマリボルが攻勢をかける時間帯もあったが、同点弾は決まらず。次第にスポルティングが押し返し、65分に3点目を奪った。敵陣右サイドでボールを奪うと、ファーサイドへのクロスをナニが頭で折り返し、最後はイスラム・スリマニがボレーシュートを決めた。
試合は3-1で終了。スポルティングが快勝し、勝ち点を7に伸ばした。今節でチェルシーに敗れた日本代表DF内田篤人のシャルケを抜き、グループ2位に浮上。シャルケとの勝ち点差は2で、スポルティングは決勝トーナメント進出へ前進した。敗れたマリボルは勝ち点3のままで、グループステージ敗退が決まった。
12月10日のグループステージ最終節では、スポルティングは敵地でチェルシーと、マリボルはホームでシャルケと対戦する。
【スコア】
スポルティング 3-1 マリボル
【得点者】
1-0 10分 カルロス・マネ(スポルティング)
2-0 35分 ナニ(スポルティング)
2-1 42分 ジェフェルソン(スポルティング、オウンゴール)
3-1 65分 イスラム・スリマニ(スポルティング)