2015.10.05

クラブや伊メディアに不満…心中を明かす本田「このチームは変わらない」

本田圭佑
2試合連続で出場機会がなかった本田圭佑 [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 セリエA第7節が4日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはホームでナポリと対戦し、0-4で敗れた。試合後、本田が記者団の取材に応じている。

 ミランは13分にアランのゴールで先制を許すと、後半立ち上がりの48分にロレンツォ・インシーニェに追加点を奪われた。68分にはインシーニェにこの試合2点目を決められ、77分にはオウンゴールで4失点目を喫してしまう。試合もこのまま0-4で敗れ、いいところなくリーグ戦2連敗となった。

 この日、出番がなかった本田は4失点の完敗について「前半はけっこういい勝負をしていて、失点のシーンは自分たちが自ら招いたものだった。その後、どちらかというとナポリの勢いがなくなり始めて同点になるチャンスも何本かあったんですけれど…。後半は全く違った試合になってしまったんですけど、個人的には問題点がわかりやすくなっただけで、問題点自体は変わっていないし、問題点が大きくなったというのではないと思います。多分、今日の試合でファンや経営陣、選手たちは大きく傷ついて(問題に)気づくんでしょうから、今日の敗戦からしっかりと何かを学ばないといつまでたっても再建というのはほど遠いと思います」と述べ、現状のままでは調子を取り戻すのが難しいとの考えを示した。

 2試合連続で出場機会がなかったことについては、「何で出られなくなったのかもわからない。こういった(不甲斐ない)戦いをやっていて(試合に)出られなくなる、出るチャンスがない方がおかしいでしょ?」と理由がわからないことを明かし、「イタリアのメディアにとっても大問題なんですけど、この試合で誰がいいとか誰が悪いとかいうことを話し合う時点でまずナンセンスなんですよね。この3年ぐらい(のミラン)で、(現状のままでは)誰がやっても無理っていうのは、ある程度わかったと思うんです。そこをしっかりまわさないといけない」と、自身を槍玉に挙げたイタリア・メディアについても不満を述べた。

 解決策については「(マンチェスター・シティ)やパリ・サンジェルマンくらいお金を使うとか。そうじゃないならもう少しストラクチャー(構造)の部分から見直していかないといけない」と述べたが、「選手が気づいていてもこのチームは変わらない。やはりその時に経営陣が気づく、そして監督が気づく、そして選手たちが気づく。それと同時にファンも気づかないといけない。僕はファンの拍手のタイミングを見ていても、勝つことだけに左右されているファンだなとすごく感じているんで。内容など見てくれないし、勝てば拍手する」とイタリアの“結果至上主義”に苦言を呈した。

 続けて「(ミランは)3年間でいろんな選手を試してきて、これでまた100億ユーロ(約134億8000万円)ぐらい使って、また(新しい選手を)試しているわけでしょ? トップのプレーヤーではないにしても、各国代表選手が集まっている集団。じゃあ、なぜ出ている選手が与えられたポジションでいきいきとプレーできないのか。もう少し構造的なもの、いわゆる評価基準ですね。評価基準をメディアからファンから監督から経営陣から全員変えることができたら大きく再建につながるんじゃないかと思う」と選手だけでなく、監督、ファン、クラブが一体となって再建を進める必要があると主張している。

 この日の試合では選手同士の距離感がよく、サポートできている場面もあった。これについては「2年間思っている話なんですけれど、逆にイタリア人に普段からそれに気づいていないのかと聞きたいです。これでユーヴェ(ユヴェントス)が今、弱くなったら…ユーヴェ自体も危ないでしょ。本当にイタリア全体が危ないですよ。だから、イタリアのメディアに僕がこれを話していたって伝えて下さい。また散々僕のことを叩くんでしょうけれど」と、皮肉を交えながら、イタリアサッカー界の問題点を指摘した。

 ミランは次節、代表ウィーク明けの17日にアウェーでトリノと対戦する。

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