2015.05.06

メッシの嘔吐癖を治療したイタリアの町医者、築き上げた実績と信頼関係

メッシ
バルセロナ所属のメッシ [写真]=FC Barcelona via Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

文=赤星敬子

 イタリアのスポーツ界で、新たなサッカー関係者が注目を浴びた。北イタリアのフレウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のサチレという街に診療所を構えるスポーツ医学の専門医、ジュリアーノ・ポゼル氏だ。嘔吐癖に苦しんでいたバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの治療にあたり、克服させたというので脚光を浴びた。

 メッシといえば、昨年のブラジル・ワールドカップ決勝のドイツ戦中にピッチで苦しげに吐く姿があり、これまでに数回、同じような場面があった。そのメッシが、同じ代表のチームメイトでマンチェスター・C所属のDFマルティン・デミチェリスから聞いたのが、ポゼル医師のことだったという。

 ポゼル医師は「そのメッシの親友が治療を勧めたそうだ」と認めた。患者のプライベートを尊重するため、詳しい治療内容については明かさなかったが「リオネルがここの来たのは、その他にも別のケアをするためだった。ただその件については公開できない」とコメントするにとどまった。

 人口2万人という小都市サチレに住むポゼル医師はスポーツ医学、スポーツ選手用の薬品の調合調剤、またホメオパシーや栄養学にも精通しているスペシャリストだ。これまでにウディネーゼ、パレルモでチームドクターを務めたこともある。ビジャレアル所属のアルゼンチン人FWルシアーノ・ビエットが背筋の痛みの治療に訪れていたし、過去には元ドイツ代表オリバー・ビアホフ氏や、元デンマーク代表MFマルティン・ヨルゲンセン氏などを担当し、彼らがイタリアを訪れた際には、挨拶に立ち寄るほどの信頼を得ていた。

 そしてまた、元イタリア代表MFロベルト・バッジョ氏もポゼル医師の診療所を訪ねていた。その他、自転車競技の選手、スキー選手ら数々のプロスポーツ選手を診察していた。

 ポゼル氏の息子で自身も医師として活躍するステファノ氏は、「数年前から何人ものアルゼンチン人選手が父のもとを訪れるようになった。父はこの道20年のキャリアを持ち、メッシがここにたどり着いたのは何人もの選手や代理人から噂を聞きつけてきたからだ」と、評判を聞きつけてメッシとの対面となったという。

 ポゼル医師は「私は担当した(スポーツ界の)患者たちと最高の関係を築いている。メッシはバルセロナに招待してくれているのだが、残念ながら仕事の都合もあり、まだ実現できていない。だがアルゼンチン人選手の招きでブエノスアイレスには行ってきた。アルゼンチン代表のヘラルド・マルティーノ監督とも仲良くさせてもらっている」と明らかにした。体調管理、故障からの復帰が最重要なサッカー選手たちを支えている優秀なドクターは、イタリアの小さな街で大きな仕事をしていたのだった。

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