シュタインハウス審判が引退へ [写真]=Getty Images
ドイツサッカー連盟(DFB)は30日、ビビアナ・シュタインハウス審判員が同日に行われるDFLスーパーカップのバイエルン対ドルトムント戦を最後に引退することを発表した。
警察官を本職とするシュタインハウス審判員は、同じく審判員だった父親の影響もあり、15歳のときにDFBのプロ審判員のコースを受講。レギオナルリーガ(当時は3部相当)や女子リーグでの審判を務めると、2007年にブンデスリーガ2部パーダーボルン対ホッフェンハイムの試合で主審を務め、ドイツの男子プロサッカー史上初となる女性審判となった。
2011年にはブンデスリーガ2部で女性審判初の主審を務め、2017-18シーズンからはブンデスリーガ1部でも審判を担当。2017年9月10日に行われたヘルタ・ベルリン対ブレーメン戦で、1部史上初となる女性主審となった。
国際大会での経験も豊富なシュタインハウス審判は、日本女子代表“なでしこジャパン”とも縁が深い人物だ。FIFA女子ワールドカップ ドイツ2011では決勝アメリカ戦の笛を吹き、なでしこジャパン史上初の優勝の瞬間を目撃した。翌2012年には、なでしこジャパンとアメリカの再戦が実現したロンドン・オリンピックの女子サッカー決勝(※なでしこは1-2で敗れて銀メダル獲得)でも主審を担当していた。
シュタインハウス審判員は、DFLスーパーカップを裁く初の女性主審ともなる。“デア・クラシカー”を最後に引退することを明かした同審判員は、DFBの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。
「新型コロナウイルスのパンデミックが起こったなか、私も多くの人と同じように、自分の人生を省みるということをしました。(DFBの上級審判員を束ねる)ルッツ・ミヒャエル・フレーリヒ氏との建設的な会話を経て、多くのことをじっくりと考えて、人生を捧げてきた審判としてのキャリアを終えることにしました。今夜は試合だけに集中したいと思います。そのうち、また引退の理由を詳しく説明できればと考えています」