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創設8年目の初1部でドルト撃破 “金満”ライプツィヒの驚きの厳格ルール

2016.09.11

ドルトムント戦の勝利を喜ぶライプツィヒの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images

 初のブンデスリーガ1部ホーム戦で、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントから金星を奪ったライプツィヒ。外資のレッドブルの資金を背景に、創設からわずか7シーズンで1部昇格を決めて注目を集める一方、成り上がりチームとして厳しい声も上がっているところだが、そんな中でドイツ誌『シュポルト・ビルト』が、ライプツィヒは金満イメージを考慮し厳格なルールを選手たちへ要求していることを報じた。ドイツ誌『kicker』日本語版が10日に伝えた。

 なかでも特に厳しく定められているのが、車に関することだ。通勤の際には、必ずクラブから与えられた車に乗ることが義務付けられており、仮に別の車で来た場合には即没収になるという。

 そして選択できる車ははあくまで一般的な価格帯のものであり、馬力の高い車は含まれていない。そのなかでカテゴリーは3段階に分けられており、スポーツディレクターを務めるラルフ・ラングニック氏の監視のもとで、年齢と免許取得年数に応じて選手たちは車を選ぶことになるとのこと。

 さらに免許は定期的に確認が行われ、選手は連絡が来た際に、免許をクラブハウスに持参してスキャンしなくてはならないという。仮にこのことに2度応じなければ説明が求められるのだが、これはドルトムントに所属するドイツ代表FWマルコ・ロイスの無免許運転の件を受けてのものだろう。

 また、ライプツィヒには「私は試合後20分間は携帯電話を触りません」という規則があり、さらにマッサージ中でも触ることは禁止。仮に使用した場合には厳しく注意がなされ、マッサージは中止されるという。

 SNSもコントロールしており、以前ある選手がホロコーストに関する博物館で悪ふざけをしたツイートを行った際に、クラブから厳しい注意がなされたようだ。

 加えて、煌びやかな宝飾類など贅沢をアピールするようなものは着用不可、タトゥーも望ましくはなく、アルコール、酒類、ドラッグ、さらには銃で殺し合うようなTVゲームまでも禁止の対象となっている。

 さらに、ラングニック氏が選手の獲得方針として、24歳以下を掲げていることは知られていることだが、サラリーの上限は300万ユーロ(約3億5000万円)までに定められているとのことで、また中部ドイツ新聞が伝えたところでは代理人の影響力が過度なものにならないよう、同一の代理人からは3選手まで獲得する考えも持っているという。

 ちなみに1年前のドイツ紙『ディー・ツァイト』では、ライプツィヒのユース選手のコメントを紹介しており、それによれば同クラブは選手に休養期間もフィットネスプランを渡し、さらに1キロ以上増加した場合、100グラムごとに5ユーロの罰金が科せられるとのこと。

By kicker日本語版

ドイツ最大のサッカー専門誌『kicker』日本語版

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