ヘディングで先制点を決めた香川真司(中央) [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司が、8日に行われたブンデスリーガ第12節、DF内田篤人が所属するシャルケとの“ルール・ダービー”で、今シーズン3点目、公式戦通算7ゴール目を挙げた。
香川は0-0で迎えた30分、右サイドのマティアス・ギンターが上げたクロスをヘディングで叩きつけ、ゴール左隅に決めた。チームも3-2という乱打戦を制し、今シーズン最初のダービーマッチを制した。
ドイツ紙『ビルト』は同試合の採点を発表。約5年ぶりのダービーゴールで先制点を決めた香川に最高タイとなる「1」(最高点1、最低点6)を与えた。また、地元紙『Ruhr Nachrichten』は、香川のヘディングシュートを称え「ヘッドモンスター、シンジ・カガワ」と記した。かつては自ら「ヘディングは苦手」とコメントしていたが、苦手を克服したと思わせるような鮮烈なゴールだった。
なお、ドルトムントのその他の選手では、1ゴール1アシストのギンターが香川に並ぶ「1」。決勝点を決めたガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤン、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン、MFゴンサロ・カストロが「2」で続いた。
地元紙『Revier Sport』は採点こそ「3」と平凡な点数となったが、「彼のヘディングでの先制ゴールを期待していた人は、ほんの少ししかいなかっただろう。しかしながら、彼はダービーになると毎回のようにとてつもないことをやってのけてしまうようだ」と、ダービー男・香川の面目躍如たる先制ゴールを称えた。
だが、「それ以外では、中盤で身を粉にして動き、べらぼうな運動量をこなしたが、先制ゴールの後は、これといった大きな見せ場はなかった」と、先制点以外では決定的な動きができなかったことを指摘。「3」という評価につながったであろう、マイナス面を挙げている。
『Ruhr Nachrichten』紙も同じく、香川には「3」の点数をつけた。同紙は、ギンターに単独最高の「2」を与え、GKロマン・ビュルキとゴンザロ・カストロが「2.5」で続いた。
代表戦の後に行われる次節は、ドルトムントは20日にアウェーでDF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと対戦。シャルケは21日の試合で首位バイエルンをホームに迎える。