アウクスブルク戦でゴールを喜ぶ武藤嘉紀 [写真]=Bongarts/Getty Images
マインツに所属する日本代表FW武藤嘉紀が、10月31日に行われたブンデスリーガ第11節のアウクスブルク戦で、プロデビューしてから初となるハットトリックを達成した。
武藤は自身のゴールがもたらした2点のリードを引っくりかえされ、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムに劇的な同点弾を決めて、マインツに勝ち点1をもたらした。
ワンマンショーを演じた武藤に、地元紙も最高の評価を与えている。
地元紙『Allgemeine Zeitung』は、最高点「1」の評価。次点は、GKロリス・カリウスら4選手の「3」となっており、武藤が1人ダントツの働きをしたことが分かる。(最高1点、最低6点)
寸評では「アウクスブルク戦におけるマインツの生命保険。つねに正しいポジションを取り、3ゴールを決めた」と、マインツの命綱として最高の働きをした武藤を称えた。
また、スポーツ・サイト『Sportal.de』も、武藤ただ1人に最高点「1」を与えた。武藤に続くのがカリウスとMFユヌス・マッリの「3」となっており、こちらも武藤のワンマンぶりが光る採点となっている。
「ヨシノリ・ムトウのずば抜けたパフォーマンス!」という高いテンションの書き出しで始まった寸評では、「この日本人ストライカーは、ハットトリックをやってのけただけでなく、たった4本しかシュートを必要としなかった。情け容赦のない効率の良さだ」と、武藤の圧巻の決定力を称賛。
続いて、「ムトウがいなければ、マインツはアウクスブルク戦で黒星を喫していただろう。アウクスブルクはほぼ全ての点で上回っていたが、ムトウだけを持ち合わせていなかった」と記し、マインツを敗戦から救い出した武藤の存在が、両チームにとって試合の結果を決定づけるものだったと伝えている。