オーウェン、シアラー、ベルカンプ…多種多様な舞台で活躍するプレミアリーガーの娘たち

　マンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドや、ボーンマスに所属するオランダ人FWジャスティン・クライファートなど、父親がサッカー選手だった頃に在籍したリーグで自らもプレーする「息子」たちは何人かいるが、プレミアリーガーの「娘」たちも、サッカー界とは異なれど、様々な舞台で活躍している。そこで今回は、多種多様なフィールドで成功を収めているプレミアリーガーの娘たちを紹介する。

■アンバー・ワイズ

父：元イングランド代表MFデニス・ワイズ
※代表的な所属クラブ：チェルシー、ウィンブルドンなど

2017年にチェルシーの優勝を祝うデニス・ワイズ [写真]＝Getty Images

アンバー・ワイズ [写真]＝Getty Images for Walt Disney Studios Motion Pictures UK

　小柄ながらアグレッシブなプレースタイルで、チェルシーでは長くキャプテンも務めた“闘将”を父に持つアンバーは、昨夏にイギリスの超人気リアリティ番組『ラヴ・アイランド』に出演したことで一躍有名に。番組では人気投票の末に途中で落選となったが、今やInstagramのフォロワーは15万人に迫り、SNSの専門家も「ファッションや美容の案件で成功できそうだ」と太鼓判を押す。まだ20歳で、『ラヴ・アイランド』にはグラフィックデザインを専攻する学生として出演していた彼女の今後に注目だ。

■ジェマ・オーウェン

父：元イングランド代表FWマイケル・オーウェン
※代表的な所属クラブ：リヴァプール、ニューカッスルなど

リヴァプール時代のマイケル・オーウェン [写真]＝Getty Images

ジェマ・オーウェン [写真]＝Getty Images

　“ワンダーボーイ”として名を馳せたマイケル・オーウェン氏の長女ジェマは、アンバー・ワイズと同じリアリティ番組『ラヴ・アイランド』で、アンバーの2つ前のシーズンに出演。しかし、学生だったアンバーと違い、ジェマは馬場馬術の選手である傍らで、自身の水着ブランドを立ち上げるなど、番組に出る前から既に有名人だった。番組でも準優勝を果たすなど話題となり、現在のInstagramのフォロワーは約190万人と、約48万人の父親をすでに大きく上回る。専門家の年収予想は約150万ポンド（約2億8670万円）と、今後も更なる活躍が期待される。

■ホリー・シアラー

父：元イングランド代表FWアラン・シアラー
※代表的な所属クラブ：ニューカッスル、ブラックバーンなど

ニューカッスル時代のアラン・シアラー [写真]＝Getty Images

シアラー一家（ホリーは1番左） [写真]＝Getty Images

　通算得点数「260」とプレミアリーグの歴代最多ゴール記録を保有するアラン・シアラー氏の娘のホリーは、シンガーソングライターで、ファッションアイコンでもある。フォロワー約8万人のInstagramでは、自身のファッションを投稿しており、シースルーなどの少々過激な服装でタブロイド紙に取り上げられることも度々。

　なお、ホリーは2022年4月からラグビーのイングランド代表のジョー・マーチャントと交際中。現在はマーチャントがフランスのパリのチームに所属していることもあってか、パリでの生活をSNSで発信している。専門家によると、167cmのホリーのスタイルと「シアラー」の名があれば、モデル業で年間200万ポンド（約3億7530万円）を稼ぐことも夢ではないという。

■テイラー・ウォード

父：イングランド人FWアシュリー・ウォード
※代表的な所属クラブ：ブラックバーン、ブラッドフォードなど

ブラッドフォード時代のアシュリー・ウォード [写真]＝Getty Images

テイラー・ウォード、リヤド・マフレズとその子どもたち [写真]＝Getty Images

　ノリッジやダービー、バーンズリー、ブラックバーン、ブラッドフォードなどでプレミアリーグのピッチに立ったアシュリー・ウォードを父に持つテイラーは、サウジアラビアのアル・アハリ・ジッダに所属するアルジェリア代表FWリヤド・マフレズを夫に持つ「WAGs」（※有名スポーツ選手の妻や彼女を指す言葉）でもある。Instagramのフォロワーは驚異の290万人。自身が共同創業者のジュエリーブランド「ASTALIA」ではモデルも務めるなど、まさに才色兼備の活躍を見せている。

　そんなテイラーは先日、「WAGs」についてのドキュメンタリー「Married To The Game」（日本は非公開）に出演。急なサウジアラビアへの引越しに戸惑いながらも、異文化に適応しようと努力する姿は大きな反響を呼んだ。ちなみにテイラーは「サッカーファンではなくリヤド・マフレズのファン」であり、マフレズが現役を引退すれば、サッカーを見るつもりは一切ないという。
 

■マティルデ・モウリーニョ

父：ポルトガル人監督ジョゼ・モウリーニョ
※代表的な指揮クラブ：チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなど

チェルシー時代のジョゼ・モウリーニョ [写真]＝Getty Images

マティルデ＆ジョゼのモウリーニョ親子 [写真]＝Getty Images

　モウリーニョ一家における“スペシャル・ワン”は、ジョゼ・モウリーニョだけではないのかもしれない。世界的な名将を父に持つマティルデは、27歳にして自身のジュエリーブランド「マチルダ・ジュエリー」を手がける実業家。多種多様なジュエリーの価格は下が約2万円、上は約100万円と幅広い選択肢を提供しており、オーダーメイドも受け付けている。過去にはイギリスのジュエリー誌『プロフェッショナル・ジュエラー』の年間最優秀新興ブランド賞を受賞し、2022年には人気ラッパーのストームジーがMVで着用するなど、知名度も上がってきている。専門家の見立てでは、マティルデの年収は300万ポンド（約5億7340万円）をくだらないという。

■エステル・ベルカンプ

父：元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ
※代表的な所属クラブ：アーセナルなど

アーセナル時代のデニス・ベルカンプ [写真]＝Getty Images

ファン・デ・ベークとエステル・ベルカンプ [写真]＝Getty Images

　“飛ばないオランダ人”を父に持つエステルは、テイラー・ウォードと同じく、フランクフルトに所属するオランダ人MFドニー・ファン・デ・ベークを夫に持つ「WAGs」だ。生まれたのはロンドンだったが、その後、父のアーセナル退団をきっかけに一家でアムステルダムへ移住。2019年に当時アヤックスでプレーしていたファン・デ・ベークと交際をスタートさせた。自身はモデルやイベントマネージャーとして活躍する傍らで、2022年4月に女の子を出産。そして今月22日には第二子となる男の子が誕生するなど、まさに順風満帆。その日常を自身のInstagramに投稿しており、専門家は「タイアップしたい企業は山ほどいるはずだ」と分析している。

（記事／Footmedia）