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冨安、ハフェルツ、マルティネッリで終盤に決勝弾! アーセナルが8年ぶりにマンC撃破

2023.10.09

アーセナルとマンCの激闘は終盤に動き! [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第8節が8日に行われ、アーセナルマンチェスター・シティが対戦した。

 昨季のプレミアリーグで終盤まで優勝争いを盛り上げた両クラブの直接対決が、今季は序盤戦の第8節にして実現した。アーセナルはここまでプレミアリーグで5勝2分と開幕から無敗で駆け抜けているが、7シーズンぶりに参戦したチャンピオンズリーグ(CL)では第2節のRCランス戦を1-2で落とし、今季初黒星を喫した。CLでの悪い流れを断ち切るため、そして本拠地『エミレーツ・スタジアム』で昨季苦渋を飲まされたマンチェスター・シティに“リベンジ”を達成するため、チームのモチベーションは高いはずだ。

 一方、マンチェスター・シティはプレミアリーグ開幕から6連勝を達成していたが、カラバオ・カップ3回戦でニューカッスルに0-1で敗れると、前節のプレミアリーグでもウルヴァーハンプトンに1-2で敗北。プレミアリーグ初黒星、そして公式戦2連敗を喫していた。一方で4日に行われたCLのライプツィヒ戦では途中出場のジェレミー・ドクとフリアン・アルバレスが大仕事をやってのけ、敵地で3-1と白星を掴むことに成功。今節も依然として“心臓”のロドリは出場停止となるが、3連覇中の“絶対王者”として、アウェイゲームであろうとアーセナルに力の差を見せつけたい。

 アーセナルは負傷の影響が心配されていた“エース”のブカヨ・サカが間に合わず、欠場となった。ウィリアン・サリバ、デクラン・ライス、マルティン・ウーデゴーアといった主力の面々は先発に名を連ね、ジョルジーニョは今季プレミアリーグで初のスタメン入り。冨安健洋はベンチスタートとなっている。一方、マンチェスター・シティはルベン・ディアス、フィル・フォーデン、アーリング・ハーランドら主軸を中心としたスタメン構成に。アンカーにはベルナルド・シルヴァが起用された。

 試合は立ち上がりからマンチェスター・シティがゴールに迫る場面を増やす。4分、右コーナーキックをフォーデンが左足で蹴り込むと、ファーサイドで待っていたヨシュコ・グヴァルディオールが左足で合わせる。シュートは飛び出してきたGKダビド・ラヤを超えてゴール方向へ向かったが、ここはカバーに入っていたライスがヘディングでクリア。こぼれ球を回収したマンチェスター・シティは、ペナルティエリア内でハーランドが背後へ逸らし、最後はネイサン・アケが左足でフィニッシュ。ここは枠を外れている。

 序盤はマンチェスター・シティが敵陣でプレーする時間を増やし、17分にはGKラヤが足でボールを持った途端、フリアン・アルバレスがプレッシングのスピードを上げる。ラヤが蹴り出したボールにアルバレスは足を合わせたものの、跳ね返ったボールはサイドネットに嫌われた。

 なかなかアーセナルは決定機らしいシーンを作ることができなかったが、26分にはオレクサンドル・ジンチェンコからのスルーパスでペナルティエリア左に侵入したエディ・エンケティアが、カットインから右足を振り抜く。しかし、シュートは枠を捉えきれない。前半にスコアが動くことはなく、0-0でハーフタイムに突入した。

 後半に入るとアーセナルが動く。レアンドロ・トロサールに代えて、負傷から戻ってきたガブリエウ・マルティネッリをピッチへ送り出した。するとそのマルティネッリが早速ゴールに迫る場面を作っていく。51分、敵陣で粘ったライスが前を向いてスルーパスを送ると、ペナルティエリア左に侵入したマルティネッリが強引に左足を振り抜く。ここはGKエデルソンの正面へ。

 対するマンチェスター・シティは55分、ピッチ中央付近でB・シルヴァからのパスを受けたリコ・ルイスがドリブルを開始。背後から寄せてきたマルティネッリに倒されたものの、再び起き上がり、ペナルティエリアまで侵入。だが、その直前で笛が吹かれてしまい、フィニッシュまで持ち込むことはできなかった。

 その後は両チーム高いインテンシティを維持しながら睨み合いを続け、試合は終盤に突入。このまま試合終了かと思われた86分、遂に均衡が破れる。アーセナルは自陣で前を向いたトーマス・パルティが右足でロングボールを供給すると、左サイドバックの位置からペナルティエリアまで走り込んだ冨安が頭で繋ぐ。待っていたカイ・ハフェルツがボールをキープして落とすと、最後はマルティネッリが右足を振り抜いた。アケに当たってディフレクションしたシュートがゴールに吸い込まれる。ハーフタイム明けからピッチに立ったマルティネッリ、そして75分から途中出場したトーマス、ハフェルツ、冨安が試合を決める大仕事をやってのけ、アーセナルが土壇場で先手を取った。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルはプレミアリーグにおけるマンチェスター・シティ戦の連敗を「12」でストップし、2015-16シーズン以来、8シーズンぶりに白星を記録した。一方、マンチェスター・シティはCLでこそ白星を飾ったものの、これでプレミアリーグでは5シーズンぶりの2連敗を喫している。

 次節はインターナショナルマッチウィーク明けの21日に開催される。アーセナルは敵地でチェルシーと、マンチェスター・シティはホームで三笘薫が所属しているブライトンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
アーセナル 1-0 マンチェスター・シティ

【得点者】
1-0 86分 ガブリエウ・マルティネッリアーセナル

【スターティングメンバー】
アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ(75分 冨安健洋
MF:ジョルジーニョ(75分 トーマス)、ウーデゴーア、ライス
FW:ジェズス、エンケティア(75分 ハフェルツ)、トロサール(46分 マルティネッリ)

マンチェスター・シティ(4-3-3)
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、R・ディアス、アケ、グヴァルディオール
MF:B・シルヴァ、リコ・ルイス(68分 ストーンズ)、コヴァチッチ(68分 M・ヌネス)
FW:アルバレス(68分 ドク)、ハーランド、フォーデン

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