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アトキンソン氏の死因はスタンガンではなく警官に蹴られたため?…目撃者が証言

2016.08.17

かつてアストン・ヴィラでプレーしていたアトキンソン氏 [写真]=Getty Images

 15日、かつてアストン・ヴィラなどでプレーした元サッカー選手のデイリアン・アトキンソン氏が警察にテーザー銃(スタンガンの一種)で撃たれ死亡した。当初は、死因がテーザー銃によるものだと見られていたが、目撃者の証言により警官が同氏に蹴りを入れたことが原因であるとの疑いが浮上している。16日、イギリスメディア『businessinsider』が報じた。

 事件が起きたのは15日の午前1時30分頃。イングランド西部のテルフォードにある父親の家を訪れていたアトキンソン氏は、酒に酔い、叫び声を上げてドアを蹴り続けるなどの行為をしていたという。そして、駆け付けた警察官にテーザー銃で撃たれた同氏は、その後、午前3時頃に死亡が確認された。

 ウェスト・ミッドランズ救急サービスの広報担当者は「我々は1時45分頃にウェスト・マーシア警察から連絡を受け、テルフォードに救急車を派遣した。病院に搬送している間に状態が悪化し、彼は心肺停止となった。スタッフが懸命に処置を施したが、彼を救うことはできず、病院到着後すぐに死亡が確認された」と、状況を説明している。

 だが、事件を目撃した女性は、「彼はテーザー銃で撃たれ、風船のように崩れ落ちた。そして、すでにダウンしている彼を警官が蹴り始めたのよ。テーザー銃を撃った警官は『下がれ』と叫んでいたけど、ほかの警官は彼の体を蹴り続けていたわ」と証言。すでに倒れているアトキンソン氏に対して警官が蹴りを入れたと明かした。

 なお、地元警察の担当者は同メディアの取材に対し、「調査は警察苦情処理独立委員会(IPCC)が行うため、コメントすることはできない」と述べたという。

 アトキンソン氏は1968年生まれの48歳。選手時代はシェフィールド・ウェンズデイやレアル・ソシエダ、アストン・ヴィラ、フェネルバフチェ、マンチェスター・C、アル・イテハドなど数々のクラブを渡り歩き、2001年に韓国の全北現代モータースで現役を引退した。アストン・ヴィラ所属時の1993-1994シーズンには、リーグカップ決勝のマンチェスター・U戦で先制ゴールを挙げ、3-1での快勝とタイトル獲得に貢献していた。

By サッカーキング編集部

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