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マンCが悲願のCL初優勝! ロドリ弾でインテルを下す、イングランド2クラブ目のトレブル達成

2023.06.11

マンチェスター・CがCL初優勝! [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝が10日に行われ、マンチェスター・C(イングランド)とインテル(イタリア)が対戦した。

 今シーズンの“欧州王者”が決定する。決勝まで駒を進めたのはクラブ史上初のCL優勝を狙うマンチェスター・Cと、13シーズンぶりの“ビッグイヤー”を掲げたいインテルだ。マンチェスター・CはグループGを首位通過すると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でライプツィヒ(ドイツ)を2戦合計8-1で、準々決勝ではバイエルン(ドイツ)を2戦合計4-1で撃破。準決勝では昨季と同様にレアル・マドリード(スペイン)と対戦し、2戦合計5-1と“リベンジ”を達成した。ジョゼップ・グアルディオラ監督体制7年目の今シーズン、2シーズンぶりにファイナルへ進出を果たし、クラブ史上初となる欧州の頂点を狙う。

 対するインテルは、グループCをバイエルン(ドイツ)に次ぐ2位で通過。ラウンド16でポルト(ポルトガル)を2戦合計1-0、準々決勝でベンフィカ(ポルトガル)を2戦合計5-3で下した。準決勝ではミラン(イタリア)との“ミラノ・ダービー”を2戦合計3-0で制し、13シーズンぶりに決勝戦へと辿り着いた。最後にCLを制したのは2009-10シーズン。ジョゼ・モウリーニョ監督に率いられた当時のチームは、ディエゴ・ミリートの2ゴールでバイエルンを2-0で破った。前身大会のチャンピオンズカップ時代を含め、クラブ史上4度目の優勝を狙う。

 運命の一戦に向けて、マンチェスター・C、インテルともに盤石の布陣をスターティングメンバーにチョイス。マンチェスター・Cはルベン・ディアスケヴィン・デ・ブライネアーリング・ハーランドらが先発に並んだ。対するインテルアレッサンドロ・バストーニニコロ・バレッララウタロ・マルティネスらが入っている。

 トルコ・イスタンブールの『アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ』にてキックオフを迎えた一戦は立ち上がりの5分にマンチェスター・Cにチャンスが生まれる。ペナルティエリア右でボールを受けたベルナルド・シルヴァがカットインから左足を振り抜くも、シュートは曲がりきらずに枠の外へ、対するインテルは20分、マルセロ・ブロゾヴィッチがL・マルティネスとのポストプレーからミドルシュートを放ったが、クロスバーの上へと外れた。

 27分にはマンチェスター・Cにこの日最初の決定機が到来。ロドリからの縦パスを受けたイルカイ・ギュンドアンがダイレクトで落とすと、デ・ブライネがスルーパスを送る。抜け出したハーランドが左足フィニッシュに持ち込んだが、ここはGKアンドレ・オナナが立ちはだかった。続く29分にはデ・ブライネが左カットインから右足で狙ったものの、シュートはハカン・チャルハノールにブロックされてGKの正面へと向かった。

 徐々にシュートの本数を増やしていったマンチェスター・Cだったが、29分にはアクシデントが発生。接触と関係ないシーンでデ・ブライネが足を痛めてしまう。1度はピッチに戻ったものの、7分後の36分にプレー続行不可能のサインを出し、フィル・フォーデンとの交代でピッチを後にした。デ・ブライネは2シーズン前の決勝でも負傷のため試合途中にピッチを退いており、またもファイナルで悔しい経験をすることとなった。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入っても試合の様相は変わらず、決勝独特の緊張感を纏いながら時間が進んでいく。59分にはマンチェスター・Cの連携ミスからL・マルティネスがシュートチャンスを迎えたものの、ここはGKエデルソンが好判断を見せてゴールを許さない。

 試合の均衡が破れたのは68分。マンチェスター・Cは背後からマヌエル・アカンジがボールを持ち運ぶと、ニアゾーンのスペースをスルーパスを送る。抜け出したB・シルヴァが中央へ折り返したボールはニアサイドでブロックされたものの、ペナルティエリア内のスペースにこぼれたボールにロドリが反応。狙い澄ました右足シュートがゴールネットを揺らし、マンチェスター・Cが先手を取った。

 ビハインドとなったインテルは71分、ゴール前の混戦からフェデリコ・ディマルコがヘディングシュートを放つも、ここはクロスバーに嫌われる。こぼれ球を再びディマルコが頭で狙ったが、ここはロメル・ルカクに当たってゴールとはならなかった。73分には前線でボールを収めたL・マルティネスのパスからルカクがフィニッシュまで持ち込んだものの、得意ではない右足から放たれたシュートはGKエデルソンの正面へ飛んでしまった。

 反対に追加点で試合を決めたいマンチェスター・Cは77分、巧みなターンで前を向いたフォーデンがペナルティエリアに侵入。GKと1対1のチャンスを迎えたが、ここはGKオナナが防いでみせた。

 88分にはインテルにこの日最大のビッグチャンス到来。ブロゾヴィッチのクロスボールをロビン・ゴセンスが頭で折り返すと、最後はフリーになっていたルカクが頭で合わせる。同点に追い付いたかに思われたが、ここはGKエデルソンがビッグセーブ。ルーズボールもクリアされ、絶好の好機を逃した。最後の最後まで攻め続けたインテルだったが、ラストプレーのコーナーキックも得点に繋げられなかった。

 試合はこのままタイムアップ。この結果、マンチェスター・Cがクラブ史上初となる欧州の頂点に立った。2022-23シーズンのマンチェスター・Cはプレミアリーグ、FAカップでもトロフィーを掲げており、念願の“トレブル”を達成。1998-99シーズンにマンチェスター・Uが成し遂げて以来、イングランドでは2クラブ目の“トレブル”を成し遂げたクラブとなった。

【スコア】
マンチェスター・C 1-0 インテル

【得点者】
1-0 68分 ロドリ(マンチェスター・C)

【スターティングメンバー】
マンチェスター・C(3-2-4-1)
GK:エデルソン
DF:アカンジ、R・ディアス、アケ
MF:ストーンズ(82分 ウォーカー)、ロドリ;B・シルヴァ、デ・ブライネ(36分 フォーデン)、ギュンドアン、グリーリッシュ
FW:ハーランド

インテル(3-5-2)
GK:オナナ
DF:ダルミアン(84分 ダンブロージオ)、アチェルビ、バストーニ(76分 ゴセンス)
MF:ダンフリース(76分 ベッラノーヴァ)、バレッラ、ブロゾヴィッチ、チャルハノール(84分 ムヒタリアン)、ディマルコ
FW:ジェコ(57分 ルカク)、L・マルティネス

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By サッカーキング編集部

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