11月6日、日本代表が着用する最新ユニフォームが発表される。アディダス社は1999年に日本サッカー協会とオフィシャルサプライヤー契約を締結。これまで12のモデルを提供している。
写真=ゲッティイメージズ
※カッコ内はユニフォームのコンセプト
1999年~2000年 [機能美]
1999年4月、日本サッカー協会とアディダスジャパン社との独占複数年契約が結ばれ、機能性とデザイン性の融合が進んだユニフォームが登場。主な実績は、1999年ワールドユース準優勝。2000年シドニー・オリンピック ベスト8、アジアカップ2000優勝。
2001年 [Future Progress]
翌年の日韓W杯に向け、強化マッチ等で着用されたモデル。プレー中の選手が大胆に見えるよう肩から袖にかけてホワイトの割合を多くしているのが特徴。同モデルを着用し、コンフェデレーションズカップ2001で準優勝を達成した。
2002年~2003年 [富士山]
自国開催の日韓W杯で着用されたモデル。シンプルなデザインで日本の美を表現しており、首から袖口にかけての赤いパイピングは湖面に映る「逆さ富士」をイメージしたもの。高温多湿対策のため、裏地にメッシュを使った二重構造を採用。さらに徹底的な軽量化が図られた。日韓W杯では史上初のベスト16進出を果たした。
2004年~2005年 [Blue Pride]
明るいブルーと深いブルーをあしらうことで「経験」と「挑戦」を表現している。2006年ドイルW杯アジア予選では世界最速で本大会の出場権を獲得した。また、中国で開催されたアジアカップ2004では連覇を成し遂げている。
2006年~2007年 [刃文]
サッカー日本代表のキャッチフレーズとなった「SAMURAI BLUE」にちなみ、日本の伝統と技術の象徴である「日本刀」をイメージした刃文をモチーフに。ジャパンブルーの美しい海に囲まれた国土から、淡いブルーの空(世界)へ高く羽ばたくイメージを表現している。2006年ドイツW杯で着用された。
2008年~2009年 [日本魂]
「日本魂」をコンセプトに、従来より明るいブルーに放射状に伸びるゴールドのラインをあしらい、日本の飛躍を表現している。また、なでしこジャパンのユニフォームには新たにピンクのラインが採用されたことでも話題となった。同モデルで2010年南アフリカW杯のアジア予選を勝ち抜き、4大会連続の本大会出場を決めた。
2010年~2011年 [革命に導く羽]
「革命に導く羽」というテーマを掲げたデザインに加えて、機能の異なる「フォーモーション」「テックフィット」2タイプが用意され、選手がコンディションに応じて選択することができた。2010年南アフリカW杯ではベスト16進出、アジアカップ2011優勝、2011年女子W杯優勝と数々の結果を残してきた一着だ。
2012年~2013年 [結束の一本線]
選手とサポーター、日本人すべての「結束」を表現する「結束の一本線」と「ジャパンDブルー」と名づけられた濃青を採用。アルベルト・ザッケローニ監督の下、2014年ブラジルW杯のアジア予選を戦い抜き、世界最速で本戦出場を決めた。
2014年~2015年 [円陣]
サムライブルーの鮮やかな青みが強調された新ユニフォームのコンセプトは「円陣」。ブラジルW杯で勝利をつかみとるために、選手とサポーターが一つとなり、「円陣」を組んでともに戦おうという意図が込められ、ユニフォームの背面には鮮やかなネオンカラー(蛍光色)の一本線が施されている。2014年ブラジルW杯で着用。
2016年~2017年 [イレブンブルー]
テーマが青の“調和”とされたモデルはサッカー日本代表ユニフォーム史上、最も濃い青を用いたボディーの前面に、11人の選手の個性を表す、11本の異なる青で構成されたボーダーを配している。中央の赤のラインは12本目のライン。12人目のプレーヤーであるサポーターを表現している。
2017年
“ジョホールバルの歓喜”から20年。2017年に発表されたメモリアルユニフォームは、当時のユニフォームを現代的にリデザインし、現行モデルのテクノロジーがそのまま搭載された。袖には炎のデザインと襟元のジャパンレッドをあしらい。サッカー日本代表の情熱と世界の舞台で躍動する姿を表現している。
2018年~2019年 [勝色]
2018年発表の新作には、「勝色」を意味する日本の伝統色である深く濃い藍色をベースカラーに採用。白い斑点のような「刺し子柄」で日本サッカーの歴史、選手やサポーターの想いを紡ぎ、ロシアW杯へ挑むというメッセージがこめられている。