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「彼が決めること」…岡崎、移籍騒動のヴァーディは「どんなスタイルにも合う」

2016.06.06

7日のキリン杯決勝に向けてトレーニングを行った岡崎。練習後には同僚の去就について語った [写真]=兼子愼一郎

 キリンカップサッカー2016決勝のボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表戦を翌日に控え、日本代表は6日に大阪・キンチョウスタジアムでトレーニングを実施した。

 3日に行われた準決勝・ブルガリア代表戦で開始早々に先制ゴールを挙げたFW岡崎慎司レスター)は、「基本的に、やっぱりスタートで相手の出鼻をくじくっていうのが、自分たちが一番最初にやらないといけないことなんで。向こうがスロースタートで来る可能性もあると思うので、僕らが先に前から行って、イメージ的にはそこでリズムを作るっていうのが一番大事だと思います」と、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦でも立ち上がりから積極的な姿勢を見せると主張した。

「出鼻をくじく」と話した岡崎は、相手がボールを保持している場合はファーストDFとしての役割も担うこととなる。「その部分を今、結構自分で考えていて。いきなり試合に入って『これをやろう』とかじゃなく、試合の流れで、中盤でふらふらしたりとか、前線に張り付いてとか、そういうのは試合の流れを見てやれるようにしている。明日もそういうプレーで、前線だけで体を張ってやるんじゃなくて、たまにトップ下の選手だったり、サイドの選手とかとチェンジしたりとか、自分が最初に動くことによって相手をかく乱できると思います」と、頭で考え、臨機応変にプレーすることを心がけていると語った。

 明日の試合では代表通算50ゴール目に期待がかかる。岡崎は、「取りたいですね。やっぱり沢山の人に応援してもらったシーズンでもあるし、悔しい思いをしたシーズンでもあった。僕は来シーズンが勝負だと思ってるんで、いい締めくくりで終わらせたいですね」と素直な気持ちを明かした。

 また、レスターのチームメートであるイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディの去就についても言及。ツートップを組み、ともに奇跡の優勝を成し遂げた相棒はアーセナルへの移籍が噂されているが、「自分が選択することじゃないし、もちろんチームメートとしては心強かったし、残ってくれたらいい戦いができるっていうのは間違いないと思うんですけど。ただ人生の選択とか、サッカー選手としての選択はそれぞれだと思うし、いなくなればまた違う選手が出てくればいいだけの話です。そういう意味ではヴァーディが決めることだと思うんで、僕は一切、関係のないことかなと思いますけど」と本人の意思を尊重すると述べた。

岡崎慎司

今シーズン、レスターでツートップを組んでいた岡崎とヴァーディ [写真]=Leicester City FC via Getty Images

 一方、ヴァーディがアーセナルのポゼッションを重視した戦術にフィットするかという問いには、「どのスタイルにも合わせられる可能性を持っていると思いますよ。ポゼッションサッカーでも一瞬のスピードがあるんで。アーセナルはそこを見てくれる選手がいっぱいいるんで、より生かされるんじゃないかなって気はしますけどね。ただ単に裏をとるのだけがあいつのよさじゃなくて、それを使い分けているっていうか。僕だったらかなり準備して裏を狙っているんですけど、あいつの場合はフラッとしといて一瞬で裏をとったりできるんで、どのスタイルにも合わせられる可能性は持っていると思いますね」と、仮に移籍したとしても活躍できると太鼓判を押した。

 そして、自身が同じ立場だったらどうするかという質問には「いやあ、難しいですね(笑)。でも、アーセナルもかなり優勝から遠ざかっているし、そういう“夢”的な部分はあるんじゃないですか。レスターでも優勝したし、アーセナルを優勝に導いたらもっと自分の価値上がるわけじゃないですか。難しいことだと思いますけど、たぶんアーセナルに行って、また自分が勝たせたっていうのでどんどん自分の価値を上げていくという意味では1つの選択肢にはなってくると思いますけど」と答えている。

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