2014.07.11

ザックが4年間を振り返る「心はいつも日本と、代表とともにある」

ザッケローニ
日本代表を4年間に渡って指揮したザッケローニ監督 [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップで日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニ監督が10日、日本サッカー協会の公式HPで連載している手記「IL MIO GIAPPONE“私の日本”」を更新した。

「いつかまた、どこかで」と題された手記は、今回で最終回。指揮官は「いつか、この日が来ることは覚悟していましたが、現実に皆さんに別れを告げる日が来てみると、私の心は寂しさでいっぱいです」と、4年間に渡った日本での生活を惜しんだ。

「寂しさの理由は二つ」と明かしたザッケローニ監督は、「一つはワールドカップが残念な結果に終わったこと」と記す。「ブラジル大会が始まる前は選手もスタッフも全員が素晴らしいワールドカップになる予感を抱いていました。そのポジティブな雰囲気をうまく大会で表現できなかった。これまで自分たちが積み上げてきたものを全て出し切ることなく大会を終えてしまった。その寂しさ、悔しさは言葉では言い表せないほど」と、1分け2敗のグループ最下位で大会を去ることになった無念さを滲ませる。

 一方で、「救いがあるとすれば、将来的につながるグループをこの4年間で形成できたと個人的には確信しています」とつづり、「サッカーのスタイルとしても、チームの年齢構成にしてもそういったことがいえると思います。今回参加したほとんどの選手は次のワールドカップも戦えるはず」と続けた。

 また、「胸に去来する寂しさのもう一つの理由は、大好きな日本、そして日本代表からついに離れるときがきたこと」といい、「日本での暮らしは想像以上に快適」と言及。「誰に聞かれても『素晴らしい』と答えるしかないほど、すべての面で最高」と称賛するとともに、「初めての海外生活という新しい環境にこの年齢で飛び込んで円滑に仕事ができたのは、日本の皆さんの思いやりあふれる受容の精神のおかげだと断言できます」と感謝も記した。

「日本の文化が反映された日々の生活はあまりにも心地よく、快適な日本の暮らしに慣れてしまったことで今後のことがかえって不安になっているくらいです。この4年で自分の半分は、いや、半分以上は日本人になった気がするくらいで、日本以外での暮らしに馴染めるかどうか心配になっているのです。おそらく、日本人の血が私の体のどこかに流れてしまっているのでしょう。今はイタリアの故郷に戻っていますが、ここでの暮らしにですらアジャストできるのか不安でなりません」

 在任期間を「日本代表というチームを、私は心血を注いで育ててきたという自負があります」と振り返る指揮官は、「この4年の間にアジアの中でほかのどの国よりも成長したのは日本だと思います。世界レベルに届く、その直前まで来ていることも間違いない。何かのきっかけがあれば、というところまで本当に来ているのです」と進化を誇る。

「ここからもうひと伸び。その仕事は後任の方に託します。次のチームにメッセージを一つ残すことが許されるならば、これまで以上に『やるんだ』『ワールドカップでも主役を演じるのだ』という強い気持ちを示せるようになれることが大事ではないかと思います」という助言とともに、今後の飛躍への期待を記した。

「次のロシア大会に向けてさらにスタイルに磨きをかけ、本物の自信を培い、世界のメーンキャストの仲間入りを果たす野心を胸に、より一層の成長を遂げてほしいと心から願っています。日本のサッカー文化の特徴を他国のそれと比べたとき、日本の進むべき道は、結果だけを求めてサッカーを小さくまとめるのではなく、内容で上回るサッカーをして結果も出す。そこを求めていくのが日本の道だと信じています。中身を充実させることが日本が勝利に近づく最短距離だと信じています」

 ザッケローニ監督は、2011年6月から約3年間続いた手記の最後を、再会への望みと最後まで変わることのなかった親愛の思いで結んだ。

「どこかで皆さんと会える日を楽しみにしています。もし、どこかで私の姿を見かけたら気軽に声をかけてください。私の心はいつも日本と、そして代表チームとともにあります」

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