2016.01.14

広島の新『10番』浅野拓磨が語る背番号への思い「ここから11番に近づけるように」

浅野拓磨
サンフレッチェ広島の"新10番”、FW浅野拓磨 [写真]=兼子愼一郎
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 リオデジャネイロ・オリンピックのアジア最終予選に挑んでいるU-23日本代表は朝鮮民主主義人民共和国との第1戦から一夜明けた14日にトレーニングを実施。先発組が軽めの調整メニューで過ごした一方、控え組はゲーム形式を含む負荷の高いメニューで汗を流した。

 第1戦で出番のなかったFW浅野拓磨(サンフレッチェ広島)はミニゲームでゴールを決めるなど好調ぶりをアピールし、練習後には広島で発表された2016シーズンの新体制で背番号「10」を託されたことについて言及。自身は「『え、僕でいいんですか?』という感じだった」と笑いつつ、「10番のイメージは(高萩)洋次郎くんしかない。ウェズレイさんや久保竜彦さんも着けていた伝統ある番号だと思うので、責任感を背負ってやっていきたい」と語った。

 もっとも、「10番」という数字への“不慣れさ”はあるようで、「家族にも話したら、『えーーーっ』という反応で(笑)。やっぱり僕はずっと11番を着けてきたし、高校の3年間は16番という選手だったので、10番のイメージはないんですよ」という。過去に背負った経験は期間限定のチームである日本高校選抜くらいで、1月の初めにクラブ側から「10番を着けないか?」と打診された時も、「え、いいです」というリアクションを返してしまったという。

 もちろん、10番が独特の重みを持つ「素晴らしい番号」(浅野)なのは分かっている。それでも背番号を変えることをためらったのは、「11番」への思いがあるからだ。

「僕にとっては、『11番』がやっぱり特別な番号。それを預かるまでは、ずっと29のままでいいと思ってもいた。でも、この『10番』から、そこに近づけるようにやれればと思う」

 現在、広島の「11番」を背負うのは、言わずと知れた大エース・佐藤寿人。最大級のリスペクトを抱き、同時に「絶対にいつか超えたい」と願い続ける選手へと近づくための一歩として、広島の「10番」をまとう。その重みを分かった上で、それでもなお浅野が目標とするのは「11番」を超えることなのだ。

 カタールの地で行われているリオ五輪予選では初戦出場機会なし。「ピッチに立ちたかったし、出ればこういうプレーをしようというイメージは常に持っていた。『早く使ってくれ!』と思いながらウォームアップもしていた。チームが勝てたことはうれしかったけれど、悔しさはある」と率直に話す。手倉森誠監督は、第2戦以降を見据え、浅野をあえて「隠した」ことを示唆していたが、当人は「それでも出たかった」と明言する。

 最後に報道陣から「広島の新10番だから、この大会で10点取らないと」と茶化されると、「いや、代表では16番なので、16点取りたい」と笑顔で力強くコメント。第2戦以降で必ず活躍が必要になるであろうストライカーは、伝統のある番号にふさわしいプレーを残り試合でしたたかに見せつけることを誓っていた。

文=川端暁彦

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