川崎でプレーする中村憲剛 [写真]=Getty Images
INAC神戸に所属するなでしこジャパンMF澤穂希が16日、今シーズン限りでの現役引退を発表した。これを受け、小学生時代に府ロクサッカー少年団で澤の後輩としてプレーした川崎フロンターレ所属のMF中村憲剛が自身のブログ(http://ameblo.jp/nakamurakengo14/)を更新し、メッセージを送っている。
中村は、「本日、澤さんの現役引退が発表されました」と書き始めると、「澤さん、選手生活本当にお疲れ様でした。澤さんの実績はここで書かなくてもみなさん知ってると思うので割愛しますが、澤さんは日本女子サッカーの先駆者として世界トップクラスに引き上げた原動力であり、澤さんが日本女子サッカーに残したものはとてつもなく大きなものだと思います」と、15歳でなでしこジャパンに初選出されて以降、日本女子サッカー界をけん引してきた澤を称賛した。
そして、小学生時代を振り返り、「最初に澤さんのプレーを見たのは府ロク時代の4年生くらい、澤さんが6年生の時だと思います。衝撃的でした。澤さんを見て、女子はみんなこんなに凄いのかと本気で錯覚したくらいでした(笑)。でも、その後の活躍をみたら澤さんが凄すぎただけでした」と、当時の思い出をつづった。
続けて「なでしこジャパンがW杯に優勝して、澤さんがバロンドールを取った時に日本中でものすごい騒ぎになりましたが、小学生の時から知ってた自分からすると『ようやく時代が澤さんに追いついた!』と本当に嬉しく思っていました」と、2011年にワールドカップを制し、澤が同年のFIFA最優秀選手賞に輝いたことは必然だったと述べると、ねぎらいの言葉を送っている。
「澤さんの頑張りに自分も勇気と元気をもらって目標として頑張ってきただけに、現役引退は寂しいですが、今は本当にお疲れ様でしたという気持ちでいっぱいです。府ロクの後輩として本当に誇りに思います。澤さん、本当にお疲れ様でした!」
また、今季は中央大学の先輩であるMF宮沢正史(FC岐阜)、日本代表でボランチを組んだこともあるMF鈴木啓太(浦和レッズ)、同期のFW阿部吉朗(松本山雅FC)といった選手が引退を表明しており、「正直、歳の近い選手が引退していくのはとても寂しいし、自分ももうそういう年齢なのだとも思いました」と思いを明かした中村だが、自身は引退を考えていないと主張している。
「でもまだまだ頑張りたいし、今現在自分の頭の中に現役引退の文字は無いです。これからも微力ながらではありますが、サッカーの素晴らしさスポーツの素晴らしさ(もちろんフロンターレの素晴らしさも)を伝えていけたらと思います。よろしくお願いします!」
By サッカーキング編集部
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