FOLLOW US

【J1第1節予想スタメン 名古屋vs松本】J1初挑戦となる松本が名古屋と激突…敵地で番狂わせを起こせるか

2015.03.06

クラブ史上初のJ1参戦となる松本 [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 右サイドの主力2選手が欠場濃厚、開幕戦の先発メンバーに注目が集まる

 昨季は終盤戦で堅守速攻のスタイルを確立し、終盤5戦を3勝2分と好成績で切り抜けた。その成功体験が今季に持ち越せる上積みの要素だ。Jリーグ最多勝監督の西野朗監督もメンバーの特長を把握しきっている今季は、采配面でも好影響を及ぼしそうで、それは開幕前の岐阜、磐田とのプレシーズンマッチの内容からも明らか。どちらも劣勢を選手交代と布陣変更によってひっくり返している。スクランブルな一手もギャンブル要素は低く、選手を把握しているからこそ効果を生んだと言えるものだ。


 今季の新加入はノヴァコヴィッチ竹内彬、新人の大武峻のみ。大武は昨季特別指定で12試合に出場しており、十分に戦力として見込める規格外のルーキーである。だが、不安要素はもちろんある。前述したようにプレシーズンマッチでは結果は出したが、チームが目指すべき試合展開は作れないままだった。それはノヴァコヴィッチとの連係がまだ確立できていないことに端を発しており、川又堅碁との2トップは一定のパフォーマンスを見せてはいるものの、このスロベニア代表ストライカーを活かせているかと言えば答えはノーだ。開幕2週間前には司令塔のレアンドロ・ドミンゲスと不動の右サイドバックである矢野貴章が負傷離脱。右サイドのレギュラー2名を欠く中で臨む開幕戦は、良いメンバー構成が見出だせなければ苦戦も予想される。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
4-4-2
GK
楢崎正剛
DF
竹内彬
牟田雄祐
田中マルクス闘莉王
本多勇喜
MF
矢田旭
ダニルソン
田口泰士
永井謙佑
FW
川又堅碁
ノヴァコヴィッチ

松本山雅FC 今オフは大幅な選手入れ替えを敢行、戦術面での不安が残る

 全32選手のうち、新戦力が約半数を占める15人。3回計28日間という長期キャンプで共同生活を送り、融合を図った。キャンプはまず松本に必須な走力を引き上げるため、フィジカル系の練習を重視。状態にばらつきのある新戦力の離脱を抑えるため、強度をコントロールした。次に守備整備に着手し、後藤圭太酒井隆介と新たな顔触れを交えた新生3バックを中心に連係の熟成を図った。中間まとめと位置付けた2月21日のプレシーズンマッチ横浜FM戦は無失点。前線からのハイプレスも含め、チームとして取り組んできた手法が機能した。

 その後攻撃練習に移行して素早い切り替えなどを意識付けたが、池元友樹前田直輝石原崇兆ら新戦力の2シャドー候補は意識改革が道半ば。いずれも足元でボールを受けて仕掛けるタイプということもあり、チーム戦術として重視するオフザボールの躍動感が物足りない。半面、新外国人オビナの適応ぶりは望外の収穫。突破力、キープ力がある上に戦術理解も早く、1トップ争いは完全に頭一つ抜け出した。成長途上の部分も含めて指揮官のプラン通りに強化は進んだが、それがJ1で通用するかは別問題だ。

 先発候補11人のうち、J1で100試合以上経験があるのは田中隼磨だけ。また、直前の時期に喜山康平が故障で離脱し、出場が微妙な状況。中盤の要が不在だと攻守に影響を及ぼしかねない。(長谷川遼介)

■松本予想スタメン
3-4-2-1
GK
村山智彦
DF
飯田真輝
後藤圭太
酒井隆介
MF
田中隼磨
岩間雄大
柴田隆太朗
岩沼俊介
岩上祐三
池元友樹
FW
オビナ

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO