フットゴルフ日本代表に選出された元浦和の堀之内氏(中央)
来年1月に開催される「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」の日本代表に、2013年まで浦和レッズなどJリーグでプレーした堀之内聖氏が選ばれた。代表は同氏やフットゴルフ ジャパンオープン ファイナル上位5名など合計16名が選出。第2回大会となるW杯で、世界一を目指す。
プロのキャリアで成し遂げられなかった夢がフットゴルフで叶う――。代表選出を聞いた堀之内氏は、「プロサッカー選手時代には届かなかった夢でもある『日本代表』に選んで頂いたことは、何物にも代えがたい喜びです。大学時代にユニバーシアードで代表になりましたが、違う競技とはいえ、また日の丸をつけて戦えることは憧れでしたし、とても光栄に思います。同時にとても大きな責任を感じています」とコメント。今回はサッカーではなくフットゴルフという新スポーツの日本代表だが、選出に対する素直な気持ちを語った。
フットゴルフのW杯はこれが2度目の開催。第1回は2012年にハンガリーで行われ、8カ国から77選手が参加したが、今回は規模が大幅に拡大され300選手近くがプレーする予定となっている。その中には堀之内氏のような元プロサッカー選手も含まれるが、堀之内氏は「(他国の元プロサッカー選手は)あまり意識していません。もちろんスコアで他の選手と競うわけですが、まずは自分のベストパフォーマンスを出すことが大切だと考えています」と主張。そこには元Jリーガーではなく、フットゴルファーの姿があった。
堀之内氏のフットゴルフの実戦経験は、10月18日に静岡県の富士の杜ゴルフクラブで行われた「第18回フットゴルフ・ジャパンオープン」のみ。その時は5オーバー71で9位だった。それだけにW杯出場については、「もちろん上位入賞を狙いますが、そのためにこれからしっかりと準備しなければいけないと思っています」と気を引き締めた。
そんな元Jリーガーで知名度もある堀之内氏の代表選出は、W杯での上位入賞だけでなく、国内における競技普及を担うことへの期待の表れだ。堀之内氏も自身の役割を熟知しているようで、「日本フットゴルフ協会や今までフットゴルフを支えてくださった方々と共に、フットゴルフの普及・認知向上に一役買えればと思っています。現在、浦和レッズのクラブスタッフでもあるので、『フットゴルフ×サッカー』のような取り組みもできれば最高ですね」と意欲を見せる。レッズを守ってきた名ディフェンダーが、新スポーツ普及に新たな一歩を踏み出した。
By サッカーキング編集部
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