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フットゴルフ大会に出場した元浦和の堀之内氏「真剣勝負ができた」

2015.10.20

フットゴルフ・ジャパンオープンに参加した元浦和の堀之内氏(中央)

 来年1月に開催される「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」の日本代表選考を兼ねた第18回フットゴルフ・ジャパンオープンが、18日に静岡県の富士の杜ゴルフクラブで行われ、2013年まで浦和レッズなどJリーグでプレーした堀之内聖氏が参加。初のフットゴルフ大会出場を5オーバー71の9位で終えた。優勝は新井晋で4アンダー62だった。

「とても楽しかったです。久しぶりに真剣勝負ができました」。熱戦が繰り広げられたコースはすでに日が暮れ真っ暗だったが、堀之内氏の表情は晴れやかだった。2013年の現役引退から遠ざかっていたガチンコ勝負。結果は5オーバー71に終わったが、時折、レッズ時代の雄姿を思い出させるような豪快なキックも飛び出し、元Jリーガーらしいプレーを見せた。

 キックで沸かせた堀之内氏だが、この日一番の見せ場はショートゲームだった。9番パー5は、右から左に下る傾斜の途中にカップが切られ、アプローチでカップインしないとほとんどのショットが左のカート道に転がり落ちる、まるでアリ地獄のような難ホール。平均ストロークも6.275と各選手も苦戦した。堀之内氏の第2打もこの斜面の下に。しかし、ここから元プロサッカー選手の技が冴えた。

 サードショットは、残り約15ヤードと距離がなかったが、強烈なサイドスピンをかけると、ボールは上り斜面を駆け上がり、カップ付近でスピンが解けピタリ。通常のアプローチなら確実に転がり落ちてしまうところをしっかりと止め、難なくバーディを奪って見せた。

「フットゴルフはキックの精度がとても問われますね。特にパットは、なかなかサッカーでは得られない緊張感がありました」。

 堀之内氏がフットゴルフを知ったのは最近のことで、今大会も自ら応募して出場した。「僕の周りはみんな、フットゴルフに興味を持っています。このスポーツに誘ってくれる仲間がいれば、流行ると思いますよ。でも本気で取り組まないと、トップにはなれないと思いますけど」。この日の堀之内氏は40人中9位。上位には、毎回このジャパンオープンに名を連ねる選手が占めており、レベルの高さを感じた。

 フットゴルフは来年1月にアルゼンチンで「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」が開催され、日本フットゴルフ協会もこの世界最高峰の大会に選手を派遣する予定だ。堀之内氏は「来年のW杯に挑戦したいですが、皆さん上手なので、そのレベルに自分が達しないといけないですね。そのためには、キックの種類の豊富さと精度が不可欠。それに、サッカーとは違うトレーニング、身体作りが必要に感じましたね」。現在は、浦和のスタッフとして第2の人生を歩んでいるが、W杯に話が及ぶとにこやかだった表情が一瞬引き締まって見えた。元Jリーガーが、フットゴルフ日本代表に――。来年は、そんなニュースが聞こえてくるかも知れない。

 なお、日本フットゴルフ協会では、「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」の日本代表候補選考を兼ねた第19回フットゴルフ・ジャパンオープン(11月1日、油山ゴルフ場<福岡県福岡市>)の参加者を同協会ホームページ(http://www.jfga.jp/#!japanopen20151101/cjz3)で募集している。

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