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七夕決戦…新生ドルトムントに自慢のパスワークで挑む川崎フロンターレ

2015.07.06

親善試合を行うドルトムント(上)と川崎フロンターレ(下) [写真]=Getty Images

文=いしかわごう

 7月7日、ドルトムントがアジアツアーの一環として川崎フロンターレとの親善試合を等々力競技場で行う。


 2010-11シーズンからブンデスリーガ2連覇を達成したこの名門クラブは、日本代表の10番・香川真司だけではなく、マルコ・ロイスマッツ・フンメルスイルカイ・ギュンドアンら実力選手が所属していることもあって人気と知名度は抜群だ。長期政権となったユルゲン・クロップ前監督からトーマス・トゥヘル新監督が就任し、チームとしては転換期を迎えているが、その最初の一歩として、どんな輪郭を見せてくれるのか。実に楽しみである。

 一方、川崎フロンターレは、週末にセカンドステージ開幕戦を控えている。公式戦のような激しさはないだろうが、本番に似た雰囲気で実戦を行えるのはメリットで、風間八宏監督はこの試合の位置づけをこう話す。

「ただの親善試合じゃなくて、うまくいく部分、いかない部分を試さないといけない。自分たちの技術の正確性、距離とスピード。どのぐらい自分たちのリズムで出来るか。いろんなことを確認したい」

 チームは3-4-3や4-2-3-1の布陣をベースにしているが、この中断期間には4-3-3に着手しており、その機能性をテストする場にもなりそうである。そしてフロンターレといえば、緻密なパスワークで主導権を握るスタイルで知られている。技術の正確性を徹底的に追求したそのボールスピードと、1試合平均のパス本数はJリーグでも随一だ。

「自分たちの目指すサッカーがどのぐらい通じるか。相手のテンションはわからないが、すごく楽しみにしている」と井川祐輔が言えば、「あのゲーゲンプレッシングを体験するのが楽しみです。うまくやろうというよりも、思い切ってぶつかって行きたいですね」と車屋紳太郎も口にする。自慢のパスワークでドルトムントの圧力をかいくぐることが出来るのか。ここは見どころと言えそうだ。

 なお等々力競技場で海外クラブとの親善試合を行うのは、10年前の2005年に行ったイングランドのボルトン・ワンダラーズFC戦以来となる。当時を知る中村憲剛は、「自分はケガをしていてその試合に出ていないので、スタンドで観ていたのだけど、まぁまぁ・・・な空気感でしたよ」と苦笑い。しかし、今回はチケットも早々にほぼ完売。七夕の夜に、満員の等々力競技場で両チームがどんなサッカーを見せてくれるのか。楽しみにしたい。

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