2016.01.19

JFAとJリーグが『ACLサポートプロジェクト』を継続実施…優勝賞金倍増も報告

今季ACLに出場する広島、G大阪、FC東京、浦和(左上から時計回り) [写真]=Getty Images
学生時代から全国のスタジアムへ通い続けてきた経験と人脈を生かして、Jリーグを取り巻くピッチ内外のネタを探り続ける。

 Jリーグは19日、東京都内のJFAハウスで2016年度第1回理事会を開催し、AFCチャンピオンズリーグ2016へ出場する4クラブへのサポートプロジェクトについて報告、理事会で承認された。

 2008シーズン以来となるJクラブ勢のアジア制覇を目指して、今年度も日本サッカー協会(JFA)とJリーグによる『ACLサポートプロジェクト』が編成されることになった。

 主なサポート内容は日程面、財政面、人的サポート、プロモーションサポートの4項目だ。

 今年度の変更点で最初に挙げられるのは、やはり日程面についてだろう。これまでもACL出場クラブがより良いコンディションで試合に臨むための大会カレンダーを設定するべく、リーグ戦を変則的に平日開催するなどしてきたが、今シーズンはさらに富士ゼロックススーパーカップ2016のスケジュールをグループステージ(GS)第1戦の前に移行(昨年はGS第1戦と第2戦の間に実施)。実行委員会で上がった「ACLの前に真剣勝負が欲しい」という声に応える形で前倒し開催することになった。

 また、昨年はJクラブがACLで決勝進出を果たした場合に明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ最終節が重なってしまっていたため、2016シーズンはACLを勝ち抜くための日程調整に加え、競技の公平性を確保するためリーグ戦最終節の開催日時をそろえることを前提にリーグ戦日程を編成。開幕週を早め、ステージ間の中断期間をなくし、平日開催を減らすことで全体的な過密日程の緩和を図った。それでもJリーグチャンピオンシップ準決勝と決勝第1戦のスケジュールがACL出場クラブの勝ち上がり状況に応じて1日ずつ変更となる可能性を残しているが、昨年度に平日開催を含めて7連戦を強いられる可能性のあったJクラブが、最大でも5連戦に抑えられることになっている。

 一方、財政面や人的サポートに関しては昨年までと同レベルの体制が敷かれた。GSとラウンド16はJリーグが遠征費(渡航費)の80パーセントを、準々決勝以降も同じくJリーグが50パーセントをサポートする。JFAからはGSの勝利給、ラウンド16以降は勝ち上がりに応じて強化費が支給されることになっている。スカウティング映像、ホーム・アウェー双方での試合運営サポートスタッフ派遣、JFAやJリーグによる応援企画なども継続して行われるという。

 この日発表された財政関連で目を引いたのは、何よりクラブ収入の部分だ。昨年度まで150万米ドル(約1億8000万円)だった優勝賞金が、今年度から300万米ドル(約3億6000万円)に倍増した。これは昨年12月10日、マレーシアのクアラルンプールでACL参加クラブのスタッフを集めてワークショップが行われた際、AFC側から突然「サプライズがある」と発表されたものだ。

 その他にも勝ち上がりに伴う報酬が軒並み増額されており、全勝優勝した場合にAFCから支払われる賞金総額は約390万米ドル(約4億7000万円)に達する。しかもACL優勝クラブは今年末に日本で行われるFIFAクラブワールドカップ(FCWC)に出場し、その順位に応じて賞金を手にすることができる。ちなみに昨年末の同大会で3位入賞したサンフレッチェ広島には3位賞金250万米ドル(約3億円)が支払われており、ACL優勝でFCWC上位進出を果たせば、10億円を超える賞金を得ることも可能となる。

 Jリーグから今シーズンのACLに参加するのは広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京の4クラブ。その先陣を切ってFC東京が2月9日に東京スタジアムで行われるプレーオフ(対戦相手は2月2日に決定)に挑むことになっている。8シーズンにわたって遠ざかっているアジアの挑戦を極めるために――JFAとJリーグのサポートを受け、Jクラブ勢が日本を代表する戦いに臨む。

文=青山知雄

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