共立女子大学の被服学科学生有志が、明治安田生命J1リーグ第4節FC東京vs湘南ベルマーレ戦を味の素スタジアムで観戦した。後日、座談会を実施。初めて観に行ったからこそ、若い女性だからこそ気づいたことなどを思い思いに語ってもらった。結局、「もう一度、Jリーグを観に行きたい」と思うことはできたのか?
座談会に参加したのは、共立女子大学の学生7名。Jリーグ観戦は全員今回が初めて(1名は座談会のみ参加)で、そのうち元々「サッカーに興味がある」と答えたのは2名のみ。
「サッカーを本当に何も知らない女の子たちなので、Jリーグファンの方々にとっては失礼だと感じる発言もあるかもしれませんが、何卒ご了承ください」と宮武恵子教授。
なお、観戦したFC東京vs湘南戦は、46分にディエゴ・オリヴェイラが挙げた得点により、FC東京が1-0で勝利した。学生たちはメインスタンド2階指定席で観戦。
キャヌ サッカー好きの従姉妹に連れられ、渋谷のスポーツバーにて日本代表戦のパブリックビューイングに参加したことがある。「雰囲気がすごくて圧倒されました!」
セキエリ 女子サッカー部が有名な高校出身。全校集会で行う激励会などで選手の姿は目にしていたが、試合を観に行ったことはない。
ユッコ 高校サッカーの名門高校出身。吹奏楽部の一員として、男子サッカー部の応援に行ったことがある。
ジャンガノ 女子校出身で「サッカーとは本当に無縁」。日本代表戦のテレビ中継も「チャンネルを替えた時に、チラッと見るくらい……」
ロロ サッカーは、テレビのニュース番組で日本代表戦のハイライト映像を見る程度。「試合中に休憩時間(ハーフタイム)があることも知らなかった!」
ワンダー フットサルの経験があり、サッカーも「小さい頃から好き」。ドイツへ行った際には、バイエルン・ミュンヘンのショップにてバッグを購入。
チャーキー 中学、高校は共学の公立校出身。サッカー部に所属する友達もいたが、「私自身は全然興味がなく、試合は観たことがない」
――さっそくですが、まずは試合前の段階で気になったことはありましたか?
チャーキー 飛田給駅の改札を出た時に、チームカラーのものを身につけた人がたくさんいて、こんなに幅広い年齢層の人たちが興味を持っているんだなと思いました。
ワンダー 飛田給駅に降り立ったのが始めてだったんですけど、スタジアムまでの道に選手たちの旗が掲げられているのが「ディズニーみたいですごい!」と思いました(笑)。
ジャンガノ 全体的に女性の観客が少なくて、寒いのに半袖だったり、タオルを巻いていたり……見た目が「イカツイな」と感じました。
セキエリ スタジアムまでの通り沿いの店が、チェーン店も含めてどれもFC東京を盛り上げようとしていて、そういうのを見るだけでもワクワクしました。「サッカー観戦セット」みたいなものが販売されている店もありましたし。
ユッコ でも、私たちはグッズを何も持っていなかったので、“アウェイ感”が少しありました。そこに入ったら、浮いてしまうかなって。
――スタジアムに着いたら自分も何かグッズを買いたいと思いましたか?
ユッコ かわいくなかったよね……(苦笑)。サポーターの方にとっては嬉しいグッズだと思いますけど、初心者だと「普段の生活の中では使えなさそう」と思ってしまうものばかりで、買えなかったです。
ジャンガノ あとは値段ですね。学生の私たちにとっては、少し高いなと感じました。初心者向けのグッズセットがあったら嬉しかったです。例えばタオルなんかは、いきなり大きなサイズでなくでもいいんです。むしろ、ハンドタオルくらいのほうが初心者にとっては手を出しやすい。その分、価格を抑えてもらえたらいいなと思います。
ワンダー ユニフォームもすごく高いですよね。レンタルできればいいのに……。
――調べものをする時、Instagramを使用することが多いのですか?
ジャンガノ そうですね。インターネットで検索をかけると、クラブ自体の説明などがたくさん出てくると思うんですけど、そういう細かい情報よりも、選手のラフな姿やチーム、サポーターの雰囲気を知りたかったので。
――続いて、試合中の印象をお話いただければと思います。
ロロ そもそもサッカーの知識が全くないので、得点シーン以外は何が起きているのかずっと分からなかったです。「今は誰がボールを持っているの?」っていう状態で。
キャヌ テニスやバレーボールみたいに一回一回、得点が入るわけではないので、「何か真ん中でゴチャゴチャやっているなぁ」と思いながら観ていました。
ユッコ ファンの人たちが選手の名前を呼んでいる時も、「何で今、この選手の名前なんだろう?」って。
――初心者は2階席ではない方がいいのかもしれないですね。
ジャンガノ 初心者向けのエリアを設けて、試合を解説してくれる人が近くにいたらいいなと思います。「○○選手がボールを持っています」と言ってくれたら、「頑張れ!」って声を出しやすいですし、周りもみんな初心者なら安心ですし。
キャヌ サッカーの知識がないからこそ、ただ座って観戦するよりも、アクションがあったほうが楽しめるのかなと思います。
――設備やグルメなどについてはどんな印象を持ちましたか?
ワンダー チームのグッズを身につけていると入れないエリアがあるのも、驚きました。私たちは何もグッズを持っていなかったから入れたけど、それによって買いに行ける売店が制限されてしまうのはちょっと……。
ユッコ 食べ物については、友達とシェアできるものが少なかったなと思いました。
キャヌ スイーツ系がいろいろあったら、それぞれ違う物を買ってシェアしたいよね。
ワンダー 試合を見ていたら結構お腹が空いたので、丼ものが売っているのは良いんですけど、もうちょっとデザインを変えてくれると……。やっぱり丼を持っている女子ってイカツイじゃないですか(苦笑)。
――写真を撮ってSNSに載せたい!と思うようなものはありましたか?
ワンダー ……なかったよね?
キャヌ どこに行ったのか、スタジアムと一つのアイテムで分かるような写真が撮りたいんです。例えば、ソフトクリームのコーンの袋にマスコットが描いてあったりするだけでも良いです。
セキエリ 飲み物の容器ももっとかわいくしたらいいと思います。カップの絵柄にマスコットが描いてあるだけでも、全然印象が変わりますし。
ワンダー チームのタンブラーを売って、次から持参したら割引してもらえるサービスがあったら嬉しいと思います。タンブラーなら日常使いできますし。
チャーキー 試合中に食べ物のゴミを置ける場所がなくて困りました。ビニール袋も持っていなかったですし。
ジャンガノ ビールの売り子さんのように、ゴミを回収する人が試合中に回ってきてくれたらなと思いました。あと、ビールだけじゃなくて温かい飲み物も売って欲しかったです。あの日、すごく寒かったんですよ。アウターを持っていかなかったので、開始5分くらいでもう寒さに耐えられなくなって、「ブランケットがほしい」ということしか考えられなかったです。
ワンダー サポーターが熱いエリアの後ろを通った時、ちょっと暖かかったです。あそこだけ空気が違いました!
ジャンガノ 私は騒ぐのが苦手だから……。カフェラテやココアを飲んで温まりながらゆっくり観たかったんですけど、ホット系で売っていたのはコーヒー、ホットワイン、ホットウーロン茶くらいだったかな。甘いものがなかったので仕方なくオレンジジュースを買って、さらに冷えました。
チャーキー チケットチェックも大変でしたね。売店に行って席に戻る時、片手が空いていない状態でカバンの中からチケットを出さなくちゃいけなくて。リストバンドみたいな形だったら良かったなと思いました。
――ここまで様々な意見を出していただきましたが、結論として、もう一度Jリーグを観に行きたいと思いましたか?
ワンダー ……私は行きたいです!
ジャンガノ 次はしっかりと防寒対策をして、再挑戦したいです。
チャーキー 次はどの席種にすればいいのかも分からないです。熱いエリアに挑戦したほうがいいのか、他にもっと良い席があるのか……。
セキエリ チケットっていくらですか?
スタッフ 前売りで自由席なら2300円ですが、指定席となると4000円から6200円となります。
キャヌ チケットだけで!? ユニフォーム付きやドリンク付きなどの特典があれば、まだ良いですけど……。もう少し気軽に足を運べるようでないと、わざわざスタジアムに行くよりも近場のカフェで友達と過ごす方が良いかな、と思ってしまいます。
セキエリ 結局、選手のことを何も知らないまま観に行ったので、最初に推しメンを見つけたかったです。やっぱりカッコいい人が好きなので、「○○選手が蹴った!」っていうだけでも楽しめそう(笑)。
セキエリ 試合前に大型スクリーンで選手が紹介されていましたけど、一瞬すぎてしっかり顔を見れなかったです(苦笑)。さらに、日本代表歴や得点数などの簡単な実績も分かると、誰に注目したら良いのか分かりやすいですよね。
ワンダー そういうデータも良いけど、好きな食べ物とか、もっと選手を身近に感じられる情報のほうが知りたくない?
ジャンガノ それこそSNSで見れたら良いですね。プレーよりも、オフ写真やオフ動画が見たいです。あと、一時期マスコットの人気投票をやっていましたよね?私の友達が羽生選手のファンで、羽生選手と一緒に写ったマスコット(ベガルタ仙台のベガッ太)に投票して欲しいと言われて協力しました。その友達はもともとNEWSの手越(祐也)くんのファンでもあって、手越くんがサッカー番組に出ていた影響でサッカーにも興味を持ったそうです。
今回、座談会の中で彼女たちが出した結論は、「自分でお金を出して、もう一度Jリーグ観戦に行きたいとは思わない」というものだった。もともとサッカーへの関心が薄い若者が、右も左もわからない状態で一度行っただけで「ハマる」のは、なかなか難しい。
ただ、今後ハマっていきそうなきっかけを見出だすことはできた。サッカーのルールや魅力がわからない彼女たちにとって、「イケメン選手に会いたい!」という熱意は次なる行動を起こすための大きなモチベーションとなる。
座談会終盤で見せた「イケメン談義」の盛り上がりのままに、『第2弾・小平デビュー編』が実現する……かもしれない!?