2012.09.20

フランクフルトの快進撃を支える乾の活躍…次節は清武との対決も

サッカーキングプラス』掲載

 サッカーキングが、「サッカーキングプラス」としてdocomo、au、SoftBankの公式サイトに登場。現在行われているブラジル・ワールドカップ出場権を懸けたアジア最終予選やユーロ2012の特集、イングランドやドイツ、スペインなど、ヨーロッパ初の特別書きおろしコラムなど、サッカーの”今”を伝える会員限定コンテンツが盛りだくさんです。

 今回は、ドイツから様々な話題を提供してくれるサッカーキングプラスのコンテンツ「ドイツ発! ブンデスコラム」の中から、昇格チームの快進撃を支える乾貴士の活躍について、サッカーキングで公開します!

 

[写真]=千葉格

 

 フランクフルトが好調だ。

 

 まだ僅かに3節が終わった段階。順位を話題に出すことは些かナンセンスかもしれないが、開幕3連勝を飾ったフランクフルトは、同じく3連勝で首位のバイエルンをしっかりと追尾する2位につけている。また1試合平均3得点は3位のハノーファーと並びリーグ2位タイの成績だ。

 

 好調なチームを支える一人に、今夏ボーフムから移籍した乾の存在がある。昨シーズン、ブンデスリーガ2部で圧倒的な技術を見せた乾だったがそこに慢心はなく、フランクフルト加入後のプレシーズンでは「まずはチームでレギュラーを取らないと意味がない。(得点などの)具体的な数字はそれから。」と語り、常に危機感を持って練習や試合に臨んでいた。

 

 かくして乾は開幕から3試合連続で先発。いずれも途中でベンチに下がっているが、1試合平均80分強の出場時間は主力と断言して差し支えないだろう。初戦と第2節でそれぞれ1アシストを記録、3節では計5得点が記録されたこの試合の口火を切る先制点を叩き込み、ブンデス1部初ゴールを飾るなど数字での結果も残している。

 

 また、この第3節ハンブルガーSV戦は、かつてHSVでプレーしていたアイドル、ラファエル・ファン・デル・ファールトの復帰戦ということもあり、試合前からメディアの注目も集まっていた。そしてそれが結果的には、乾の実力をドイツに知らしめることとなった。

 

 地元フランクフルトに拠点を置くニュースサイト『DA-imNets.de』は「試合前には誰もがファン・デル・ファールトのことしか話題にしなかった。しかし開始13分後、乾の素晴らしい単独突破からのゴール。ファン・デル・ファールトのショータイムをかっさらったのは間違いなく乾だった」と絶賛。フェー監督の「(ドリブル前の)あのボールトラップはセンセーショナルだ」というコメントも載せている。また、フランクフルトから南へ約200km離れた町シュツットガルトの地元紙でも乾の活躍について言及され、ここでもフェー監督の「彼のように浮き球を完璧にトラップ、そしてすぐさまドリブルを開始できるような選手は今まで見たことがない」という称賛のコメントを掲載した。

 

 次節は元チームメートの清武がいるニュルンベルクが相手。第3節で共に1部初ゴールを決めた日本人同士の対決は、日本のみならずドイツでも注目が集まりそうだ。

 

【プロフィール】鈴木智貴
静岡県天竜市(現浜松市天竜区)出身。1981年生まれ。日本大学法学部卒。日本での社会人生活を経て、2010年夏よりドイツ在住。現在デュッセルドルフのアマチュアクラブでU-12監督を務め、プロチームの指導者になるべく修業中の身。昨年ドイツサッカー連盟公認C級(UEFA-B級)指導者ライセンスを取得。

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