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【インタビュー】グエン・コンフォン(水戸ホーリーホック)「ベトナムと日本の架け橋となるために」

2016.03.11

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インタビュー・文=池田敏明、写真=野口岳彦

ベトナム“黄金世代”の中軸を担い、国内では圧倒的な人気を誇るグエン・コンフォンが、水戸ホーリーホックに期限付き移籍した。「ベトナムにいた頃から自然にニュースに目が行っていたし、気になっていた」と語るJリーグの舞台で、彼はどんなチャレンジをしようとしているのか。来日して間もないコンフォンに話を聞いた。

――来日されてからまだそれほど時間が経っていないと思いますが、日本の街や人々の印象はいかがですか?

コンフォン 日本の街並みはすごく綺麗ですし、日本人は礼儀正しいですね。私のことをいろいろとサポートしてくれますし、チームメートも温かく接してくれています。休みの日には街中を散策しました。1人でも歩くのも平気ですよ(笑)。

――ベトナムでプレーされていた時、Jリーグに対してどのようなイメージを持っていましたか?

コンフォン 日本はサッカーがものすごく発展しているので、自然とそのニュースにも目が行っていましたし、気になっていました。

――2013年にはレ・コン・ビン選手がコンサドーレ札幌(現・北海道コンサドーレ札幌)でプレーしていました。来日前、彼から日本の情報を聞いたり、アドバイスを受けたりしましたか?

コンフォン レ・コン・ビン選手からは「練習はハードだよ」ということを聞きました。あと、「寂しかった」とも言っていました……。でも、僕が実際に日本に来て生活してみるとそんなことはなくて、レ・コン・ビン選手の印象とは全然違うな、と思いましたね。

――2014年にはU-19ベトナム代表として、AFF U-19選手権やAFC U-19選手権でU-19日本代表と対戦していると思います。実際に対峙してみて、日本人選手の印象はいかがでしたか?

コンフォン ベトナムの選手よりも技術はかなり上でしたね。チームとしての規律もしっかりしていましたし、フィジカルなど体力の面でも太刀打ちできませんでした。U-19代表の時は一度も勝てなかったです(笑)。ベトナム代表も、日本の規律やフィジカルの強さ、テクニックを見習って成長していかなければならないと感じました。

Vietnam v Australia - AFC U-23 Championship Group D

U-23ベトナム代表では10番を背負い五輪予選にも出場した

――ご自身の持ち味や得意なプレーは何ですか?

コンフォン 足元の技術やボールキープ能力が自分の強みだと思っています。もっとテクニックを磨いて、ボールを持った時のプレーを日本のファンの方々にも見てほしいです。

――「ベトナムのメッシ」というニックネームがありますが、これついてはどう思っていますか?

コンフォン メッシと僕とではレベルが違いすぎます(笑)。そうやって比較されたり、表現されたりすることに関しては、少しプレッシャーを感じるというか、あまりうれしくはないですね。プレースタイルも、本当は少し違いますし(笑)。

――水戸ホーリーホックの西ヶ谷隆之監督からは、どんなプレーを求められているのでしょうか。

コンフォン 今はリハビリメニューを行っていて、全体練習に参加できていないので、監督とは直接、コミュニケーションを取れていないのですが、全体練習に合流したら監督と積極的に会話して、自分に求められているプレーを考えていきたいと思います。

――日本でプレーすることにより、ベトナムと日本の交流の一端を担うことにもなると思います。日本サッカー界とベトナムサッカー界は今後、どのような関係になってほしいと思っていますか?

コンフォン まずは日本とベトナムの関係が友好であり続けることを願っています。日本の優れた点を見習い、サポートをどんどん受け入れて、将来的には日本に追いつけるようになりたいです。

――今回、日本でプレーするにあたって、インターネットインフラ会社のGMOさんから個人サポートを受けることになりました。このことについてはどう思っていますか?

コンフォン GMOのサポートを受けることで、プレーに集中できると思いますし、もっともっと自分を成長させることができるのではないかと期待しています。

――最後に、ベトナムの代表して、水戸の選手として、Jリーグファンにどのようなプレーを見せたいと思っているかを教えてください。

コンフォン まずは関係者のみなさんに、ありがとうございますと伝えたいです。1日も早くケガを直してJリーグデビューして、多くのサポーターに応援してもらえるようなプレーを見せたいと思っています。頑張ります!

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「日本で自分を成長させたい」と意気込みを語った

■プロフィール
FW 16
グエン コンフォン
生年月日/1995年1月21日
出身地/ベトナム社会主義共和国
身長・体重/172cm・69kg
切れ味鋭いドリブルが持ち味で「ベトナムのメッシ」の異名を持つFW。昨シーズン、ホアン アイン ザライFCでプロデビューを果たし、今季は1年間の期限付きで水戸ホーリーホックに移籍した。

GMOがベトナム代表とトップスターパートナー契約を締結

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GMOインターネットグループの世界展開ブランド「Z.com」は、サッカーベトナム代表のトップスターパートナー契約をベトナムサッカー連盟(VFF)と締結しました。また、ベトナム代表選手の一人で、ベトナムのメッシこと、グエン・コンフォン選手(水戸ホーリーホック所属)と個別スポンサー契約を締結、幅広くベトナムのサッカーを支援していきます。アジアを中心にドメインやサーバーなどのインターネットインフラ事業を展開する「Z.com」は、今回のベトナム代表スポンサーシップを皮切りに、ベトナムをはじめアジア地域での事業展開を本格化していく。3月11日にハノイにて記者会見が開催され、GMOインターネットグループ代表の熊谷氏が登壇し、日本にいるグエン・コンフォン選手もインターネットを通じて記者会見に参加、ベトナムの記者及び関係者の注目を集めた。

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