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小柳ルミ子さんがサッカー愛を語る「サッカーは社会の縮図。だから深いんです」

2016.02.15

「この映画のDVDを持っていまして、実は観るのは6回目です。6回観てもやはり泣いてしまいました」

 そう話すのは、リオネル・メッシの半生を描いたドキュメンタリー映画『メッシ』の上映後に、スペシャルゲストとして登壇した小柳ルミ子さんだ。

 2月14日(日)、4日連続で開催されてきヨコハマ・フットボール映画祭は千秋楽を迎え、最終日となるこの日、無類のサッカー好きとして知られる小柳さんが「今日も徹夜でサッカーを観て」から来場した。

「チェルシー戦とバルサTVと、そのあとにユーヴェ対ナポリを観て、8時からチャンピオンズリーグの第5節のバルサ対ローマを観てから参りました」

 一緒に登壇した海外サッカーの実況でお馴染みの西岡明彦さんは、“ルミ子会”というサッカー好きやサッカー関係者が集まる会で親睦を深めていて小柳さんのサッカー愛には舌を巻く。

「僕が実況する試合の生放送を観られていて、そのハーフタイムにメールが届くくらい(笑)。最高の視聴者ですよね」

 そんな小柳さんのサッカー熱で、自然と会場のボルテージも上がる。

「私はバルサの試合は必ず生で観て、勝った試合は5回も6回も観ます。本当に感動するんです。そして、いろんなことを勉強させてもらいます。サッカーはただボールを蹴って、走って、ゴールするっていうゲームではなく、人間社会とか対人関係だとか、社会の縮図すべてが含まれていると思っているんです。だから非常に深いんですね」

 西岡さんの話によれば、先日の食事会には『UEFAチャンピオンズリーグ』のプロデューサーが同席したという。

「絶好のタイミングなので小柳さんが『行きたい!』って言われて。ひょっとするとファイナルに行ってメッシに会っているかもしれないですよ、IDなんかつけて(笑)」(西岡さん)

「私はちゃんと自腹で行きますから、スタッフとして連れて行ってくださいって」(小柳さん)

 この日は、審判員を主役としたイタリアのコメディ映画『イタリア式サッカー狂騒曲』、ユーゴスラビアサッカーのルーツがわかる大河ドラマ『モンテビデオの奇跡』の2本が上映された。

「警官がボールを蹴り入れたシーンも、銃を撃ったシーンも、歴史上の事実なんです」

『モンテビデオの奇跡』上映後に登壇された千田善さんの話に、「えぇっ!」と観客席から驚きの声がもれる。映画を楽しみ、トークショーでより深みを味わえる。二度美味しいのが本映画祭の特徴だろう。だから、やめられない止まらない。

 6回目の開催となった今年も、人気漫画の実写映画化となる『1/11 じゅういちぶんのいち』や、日本のブラジルタウンである群馬県大泉町を舞台に制作された『サンゴーヨン★サッカー』など、数々の名作映画に加え、アンプティーサッカーの体験会や、ほかでは買えない同人誌販売会など、各種イベントが彩りを添えたヨコハマ・フットボール映画祭は、大盛況のうちに幕を閉じた。

 横浜開催は終了するが、今後2月28日(日)に神戸で、4月上旬に沖縄、5月に札幌や鳥栖など、8会場でフットボール映画祭が開催。サッカーが好きな人、映画が好きな人、もちろん「どちらもイマイチ」という人も、楽しめる映画祭となっている。

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