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Jリーグ、2022年W杯に向けてカタールリーグとパートナーシップ協定を締結

2015.09.05

公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2015年5月23日(土)、カタール・スターズ・リーグ(カタールリーグ)とのパートナーシップ協定を締結したと発表した。Jリーグにとって、海外のプロリーグとのパートナーシップ協定締結は、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシアに続いて9件目となる。

いままで行ってきた東南アジアを中心とした他の国々との提携と大きく異なるのは、下記の協定内容の1にあるように2022年のFIFAワールドカップに向けての日本の強化にも力が入れられている点だ。(2020年の東京五輪に向けてのカタールの強化にも触れられているのもポイント)Jリーグは、今後、この協定をベースに、カタールとの育成面での交流を活性化し、ワールドカップに向けた育成年代の強化活動を実施すると発表している。

当研究所ではかねてより、中東でのワールドカップ開催に向けて、開催国とのリレーションシップおよび代表チームの強化上の観点から、カタールでの国際トーナメントの創設の可能性について言及してきた。各世代の世界大会への予選がアジアカップなどのアジア地区の大会に集約され、同じレベルのチーム通しの真剣試合の機会が少なくなる中、新たな権威ある大会がカタールで創設され、そこに豪州や韓国などの強豪チームが集結してしのぎを削ることで、世界でも戦うための成長を促す機会を作ることができるのではないだろうか。今回の提携はそれらを含む取り組みの第一歩が踏み出されたと推測される。

今回のパートナーシップ協定は両国のリーグ間のみならず、双方のサッカー協会全体での包括的な取り組みとなることが期待される。

【公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、カタール・スターズ・リーグとのパートナーシップ協定 概要】

■調印日:2015年5月23日(土)
■場所:カタール国ドーハ市内 (カタール)
■登壇者:Qatar Stars League CEO Hani Taleb Ballan氏、Jリーグチェアマン 村井 満氏

■パートナーシップ協定内容:
1.カタールワールドカップ2022、東京オリンピック2020 での両国の躍進を目指し、対象育成年代の交流プログラム(トレーニングキャンプ、フレンドリーマッチ等)の創設
2.競技運営、広報、マーケティング、クラブマネジメント、コミュニティ・ファンディベロップメントに関するセミナー実施、ノウハウの共有
3.コーチ研修に相互に参加する機会の創出
4.両国間での親善試合の実施
5.スポーツサイエンス、メディカルに関するノウハウの共有
6.スポーツ施設の設立、建築、スポーツ用品に関するノウハウの共有
7.リーグ組織体制、人材開発・育成に関するノウハウの共有
8.八百長対策、スポーツインテグリティに関するノウハウの共有
9.クラブライセンス、ファイナンシャルフェアプレーに関するノウハウの共有
10.上記を通じ、両国ステークホルダーのマッチング、ビジネス機会の創出など

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