2011.11.19

【インタビュー】ハビエル・サネッティ「取り戻した王者の伝統」

ワールドサッカーキング 12.01.17(No.197) 掲載]

インテルの“生ける伝説”としてプレーするハビエル・サネッティは、このチームにすべてを捧げるつもりのようだ。幾多の危機を乗り越えてきた偉大なキャプテンにとっては、今シーズンの不調も一時的なものにしか映らない。常に、ポジティブな意志とともにチームと歩んできたサネッティが、その恵まれたサッカー人生について語る。
サネッティ

インタビュー・文=アンドレア・ラマッツォッティ 翻訳=後藤 奈美

 10月10日、インテルのハビエル・サネッティがゴールデンフット賞を獲得した。これは目を見張るパフォーマンスに加え、フェアプレーを実践する29歳以上の選手に贈られるもので、受賞者の足型はモナコのチャンピオンズ・プロムナードという通りに飾られるという、栄誉ある賞だ。組織委員会はサネッティをこう評した。「プロとして1000試合以上に出場し、インテルでの歴代最多出場記録も更新した。彼のフェアプレー精神は疑いがなく、まさに生きる伝説である」。

 外国人ながらインテルのキャプテンに任命され、既に10年以上が過ぎた。MFでもDFでも黙々とタスクをこなす彼のチームへの忠誠心は、年々増す一方だ。優れた選手には当たり前のようにつきまとう移籍のうわさも彼には関係ない。運命的な出会いを果たしたインテルというチームにこれからもすべてを捧げるつもりなのだ。

こんなに長くインテルでプレーできるなんて想像していなかった。

君はとても長い期間、インテルに在籍している。改めて、これまでのキャリアを振り返ってくれるかな?

サネッティ インテルの選手としてだけでなく、アルゼンチン代表としても毎日をしっかりと生きてきたと実感している。今日まで常に全力を出し切ってきた自分自身に満足しているよ。だけど更なる満足感を得るために、これからも前に進んで行きたい。だから、これからも全力を出し尽くす毎日さ。

君にとってインテルとはどんな存在?

サネッティ ピネティーナ(インテルの練習場)に足を踏み入れた瞬間から確信したんだ。僕にとってインテルは家族みたいなものなんだってね。クラブはアルゼンチンからやって来たばかりの僕や妻を快く受け入れてくれて、僕に世界のサッカーへの扉を開いてくれた。今ではここでキャリアを終えることに何の疑いも持っていないよ。実は昔、レアル・マドリーに移籍する話が持ち上がっていたことがあったんだ。あの話が白紙になって本当に良かったと思っている。

インテルというクラブと出会えて幸運だと思っているんだね。

サネッティ そうだね。まさに運命だったし、僕は幸運な選手だよ。インテルとの出会いについては、今でもよく覚えている。初めて見たのは、まだ(ディエゴ)マラドーナがいたナポリとの試合だったんだ。僕の両親はインテルについてよく話していたから、クラブのことは知っていたし興味も持っていた。インテルへの移籍が現実味を帯びたのは、まだアルゼンチンでプレーしていた時でね。アルゼンチン代表として試合に臨む直前に、当時の代表監督だった(ダニエル)パサレラが僕を部屋に呼び、「インテルがお前を獲得したようだ」と伝えてくれた。信じられないくらいうれしかったよ! あの時から僕の人生は変わったんだ。

君が移籍してきた95─96シーズン、ミラノに到着した時はどんな気持ちだった?

サネッティ あれからもう17年も経ったんだね……。ちょうど(マッシモ)モラッティが会長職に就いた年で、彼が初めて獲得した選手が僕だった。僕は当時21歳。海を渡ってイタリアでプレーすることだけを考えていて、ゾクゾクしていたのを覚えている。カバレーゼでの合宿には小型バスで到着したんだ。ジーンズにTシャツ、スニーカーと簡素な格好をしていて、肩からドラムバッグを下げて行ったのを覚えている。あの時は、こんなに長くインテルでプレーできるなんて想像すらしていなかった。当時の監督だったオッタビオ・ビアンキは僕をすぐレンタルに出すつもりでいたしね。でも、あれから長い月日が過ぎているのに僕はまだここにいる。改めて当時のことを思い出すと、とても不思議な感じがするよ。

<誌面に続く>

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