2015.05.28

【FA CUP決勝プレビュー】アーセナルの連覇か? 58年ぶりのアストンヴィラか?

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 5月30日(土)、FAカップ決勝がロンドンのウェンブリースタジアムで行われる。対戦カードはアーセナル vs アストンヴィラ。

 アーセナルが勝てば2連覇。そして、これまで11回で並んでいたマンチェスター・ユナイテッドを抜き、歴代最多の優勝となる。また、アストンヴィラも過去に7回優勝しており、これはチェルシー、リヴァプールと並び4位タイ(3位はトッテナム)となる記録。但し、アストンヴィラの最後の優勝は1957年と、58年前まで遡る。

 アーセナルはここまで、3回戦で昨年のFAカップ決勝の相手、ハル・シティに勝つと、ブライトン、ミドルスブラに勝利。そして準々決勝で最大の難関、マンチェスター・ユナイテッドを敵地で撃破。これがオールド・トラフォードで、2006年9月以来の勝利となった。準決勝ではチャンピオンシップ(2部)のレディングに延長の末、勝利。2年連続の決勝進出を決めた。

 アストンヴィラは3回戦以降、ブラックプール、ボーンマス、レスター、ウェスト・ブロムウィッチに勝利。準決勝では、FAカップのタイトルをジェラードの花道に、と考えていたリヴァプールに2-1で勝利した。

 今シーズン、両クラブのプレミアリーグでの成績はアーセナルが3位、アストンヴィラは残留ギリギリの17位。アーセナルは最終節でウェスト・ブロムウィッチをウォルコットのハットトリックなど、4-1で破り、いいムードで決勝に挑む。

 一方のアストンヴィラはリーグ戦の最後で2連敗。特に第37節のサウザンプトンでは、1-6と守備が崩壊した。今季の対戦成績を見ても、アーセナルの2戦2勝(3-0、5-0)と1点も奪えず、大差での敗戦。数字を見る限り、アーセナルの優位は動かない。

 それもあってか、ロンドンのブックメーカーではアーセナルの勝利が「1.5倍」、アストンヴィラが「6.5倍」、90分での引き分けが「4.0倍」と、アーセナルの勝利に表が集まっている。

 アーセナルの注目はエースのアレクシス・サンチェス。入団1年目だが、公式戦51試合で通算24得点をマーク。FAカップの後は、コパ・アメリカ(南米選手権)に出場。地元開催のチリでの活躍が期待される。

 また、リーグ戦最終節、ジルーに代わり先発し、前半だけでハットトリックを達成したウォルコット。昨年のFAカップ決勝では出場できなかっただけに、本人は出場を願っているが、ヴェンゲル監督の判断はどうか。また、ウェルベックがケガで欠場の見込みだが、キャプテンのアルテタが昨年11月以来、そしてドゥビュシーにも復帰の可能性があるようだ。

 アストンヴィラの好材料は、残留争いのプレッシャーから開放されたことだろう。FAカップと違い、リーグ戦では大苦戦。第37節でようやく残留を確定させた。また、FAカップの優勝チームに与えられる、来季のヨーロッパリーグ出場権もアストンヴィラのモチベーションになるだろう。

 リーグ戦では38試合でわずか31得点。リーグで下から2番目と得点力不足に問題を抱えるアストンヴィラだが、FAカップでは4回戦以降の試合で、全て2点を奪っている。そして、今オフの移籍市場で注目のストライカー、ベルギー代表のクリスティアン・ベンテケ。終盤に入りゴールを量産。FAカップ準決勝でもゴールを決めており、彼の活躍がカギになりそうだ。

 そして、FAカップ優勝クラブにトロフィーを授与するのはイングランドサッカー協会(FA)の総裁、ケンブリッジ公ウィリアム王子。そのウィリアム王子は大のアストンヴィラのサポーター。ウイリアム王子が満面の笑みで、トロフィーを渡すのか、それとも作り笑いで渡すのか、FAカップ決勝のキックオフは日本時間で25日(土)深夜1:30だ。