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インテル、プラスありマイナスあり激動の一週間/イタリア現地直送コラム

2015.01.13

<<enter caption here>> on January 24, 2015 in Como, Italy.

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 [写真]=Getty Images

 冬のメルカートで2人の選手を獲得したインテル。この一週間はよくも悪くも常にセリエAのニュースの主役だった。パブロ・ダニエル・オスヴァルドのひと騒動はまだ続きそうだが、そんなインテルの悲喜交々を振り返ってみたい。

 2人のMFが年明け早々とインテル移籍を正式に決めた。ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ、そしてスイス代表のジェルダン・シャキリだ。2人ともインテリスタたちの熱狂的な歓迎を受けて、新天地でのモチベーションも上がっていた様子だ。エリック・トヒル会長の要望のチャンピオンズリーグ出場権獲得には遥か遠いが、何としてでもヨーロッパリーグ出場権だけは奪取しなければならない。シーズン後半の挽回のためにも、ポドルスキとシャキリは必要だ。ポドルスキはすでに6日のユヴェントス戦でインテルのプレーヤーとしてデビューを果たした。

“イタリア・ダービー”とよばれるそのユーヴェ戦で、インテルはドロー劇を演じた。1-1というスコアだけではなく、さまざまなエピソードが盛りだくさんのゲームだった。試合は結果的にマテオ・コヴァチッチの退場処分と5枚のイエローカードがインテルに出された。しかも翌日、DFフアン・ジェズスが前半の空中戦でユーヴェのDFジョルジョ・キエッリーニにひじ打ちを食らわせていたことが発覚。4試合という重い出場停止処分が下された。11日のジェノア戦はイエローの累積でDFアンドレア・ラノッキアも欠くことになってしまった。

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イカルディ(左)を罵るオスヴァルド(右) [写真]=Getty Images

 ゴタゴタは試合時間残り5分、エルナネスに代わってオスヴァルドがピッチに入ったため起きた。カウンター攻撃でマウロ・イカルディが1人で攻めこんでいきボールを持っていたため、オスヴァルドが激怒した。イカルディに激しく抗議し、これにイカルディも言い返したため一触即発の危険なムードに。オスヴァルドの怒りはおさまらず、ロベルト・マンチーニ監督にも「プレーの仕方を知らない奴にちゃんと言えよ」と非難した。

 その結果、オスヴァルドは放出リストに載せられた。浮上に向けてチームの輪を乱す選手は必要ない。高い代償を払ったオスヴァルドはジェノア戦でも招集されず、スタンドから観戦した。トリノなどが獲得に動いているようで、来月からは他チームのユニフォームを着ているだろう。

 コヴァチッチら主力3人のいない状態で臨んだジェノア戦で、インテルは3-1と勝利を収めた。逆境でチーム力を発揮したのは素晴らしい。控え組に回っていたDFネマニャ・ヴィディッチの得点やロドリゴ・パラシオの今季2得点目などポジティブな面が多かった。同監督は「この勝利で我々の今後が全て変わるわけではない。まだ時間が必要だ」と描く理想のチームに仕上げるため、全力を尽くす。ここ2試合の勝ち点4で順位も9位に上げた。3位ラツィオから10位パレルモまで勝ち点差5の間に8チームがひしめく。例年以上に激しい順位争いのシーズンとなりそうだ。

赤星敬子(あかほし・けいこ)。1969年1月14日生まれ。兵庫県出身。大学卒業後、91年に大阪日刊スポーツに入社。96年に退社後、サッカー好きが高じて97年1月に渡伊。99年夏からデイリースポーツ新聞社通信員として活動を始める。イタリア・サッカーやセリエAの日本人選手について、雑誌や携帯サイトなどに執筆中。イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

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