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J美食倶楽部~すた飯をめぐる冒険~セスノック・ワイン編

2015.01.13

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 ジェームズが自信満々に取り出してきた一本だけに、さすがの一言だった。深く鮮やかな紅色に目を奪われていると、芳醇な香りが漂ってくる。一口含めば、トロリとした舌触りとともに、まろやかな味わいがジワーっと広がってきた。

 口の中が湿っていくごとに、ほんのりと感じられる穏やかな酸味と、そして果実の甘味。鼻を抜ける香ばしさとともに、心地よい余韻が続いていく。

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 云々かんぬん、ウダウダと書いてみたが、どこかムズ痒くなってきた。

 ついに開幕したアジアカップだが、日本代表が事前合宿を行っていたニューカッスル近郊のセスノックは、オーストラリア有数のワイン産地として名高い。せっかく来たのだからと、町外れにあったバーで、一杯飲んでみる。

 こんなことを書いてみては、愛好家の方々にはお叱りを受けるかもしれないが、ぶっちゃけワインのことは全くわからない。そもそも口にすればたちまち顔が真っ赤になるほどだから、洋の東西を問わずに、アルコールそのものが体質的に合わないのだろう。当然ながら、味わいを表現するらしいフルボディだか、ライトボディだかもサッパリ。もっと言えば、甘口か辛口かの判別もあやしい。それでも、オーストラリアで味わったオージー・ビーフに度肝を抜かれた身である。物は試しとばかりに、店員のジェームズにオススメを聞いてみた。

 どうせならと、オージー・ビーフに合うものをと頼んでみたら、2メートルにも迫ろうかという長身のジェームズが身をかがめ、カウンターの奥からボトルを一本取り出してくれた。白いラベルに何が書かれているかはわからなかったが、どうやらセスノック産らしい。

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 当然、駆け出しの小僧が、飲み方なんぞを理解しているはずもない。香りを嗅ぐこともなく、雑な手つきで不躾にワイングラスを傾けてみたが、上手いか不味いかが何となくわかるから不思議なもの。判断する材料は、要するに飲みやすいか飲みにくいかという一点のみだが、喉が拒絶することなくスイスイ飲めてしまうものだから、いいワインに違いない。

 味に加えて、驚くべきは価格である。日本におけるワインの相場は、もちろんからっきしダメだが、オーストラリアの強烈な物価高を思えば驚くほど良心的に感じる。何しろ、コカ・コーラと大して値段は変わらない。

 肉汁と脂の滴るビーフステーキに喰らいつき、セスノックが誇る赤ワインで喉を鳴らす。オーストラリア自慢の食材に舌鼓を打ちながら、大地の恵みに乾杯。

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