2014.08.19

4年後のW杯を見据える清武弘嗣「自分の強みを伸ばしていきたい」

[ワールドサッカーキング1409号掲載]

限られた出場機会の中で湧き上がった4年後への想い。今までと同じ取り組みではいけない。先人たちを抜き去り、自分たちの世代が中心となるために、清武弘嗣の新章が始まる。

インタビュー・文=山本剛央
写真=CORACAO 齊藤友也

先輩たちを追い抜くくらいの気持ちで

――ブラジル・ワールドカップは悔しい結果に終わりました。率直に、今振り返ってみてどういう心境でしょうか。

清武 敗退が決まって1日、2日ぐらいは、本当に頭の中が真っ白というか、4年間積み上げてきたものが、こんな形で終わってしまうのかとつらく、寂しい気持ちがありました。でも今は、気持ちも頭もリフレッシュして、前に向かっていくという感じです。

――W杯での出場時間は限られたものになってしまいましたが、個人として大会中に感じた課題、あるいは今後取り組むべきポイントはどんなところでしょうか?

清武 やはり世界のレベルは高かったなと思いますし、個人という部分では、まだまだ大きな差があったと感じます。ただ、日本人にしかない特徴というのもありますし、そういうものをもっともっと伸ばしていければいいんじゃないかなと思っています。

――日本人の特徴とは具体的にどういうものだと思いますか?

清武 スピードであったり、テクニックであったりというのは、特徴と言えるかと。体格で勝つというのはなかなか難しいので、彼らよりも速くスペースに入ったり、体を当てたり、というのは大事だと思います。またテクニックにしても、ボールを持っている時に限らず、相手からうまく逃げる動きだったり、そういう部分はもっとレベルを上げていかないといけないんじゃないかなと思います。

――日本の組織としての力は世界と比べてどう感じました?

清武 組織では負けてなかったと思いますよ。チームワークは良かったですから。

――その中で差がついてしまった理由として、どんなことが考えられますか?

清武 勝ち上がっていった強豪国には、2人ぐらいエースストライカー級の選手がいましたね。その選手が、最後には絶対決める、という形が多かったように思います。日本代表にはそういう選手がいなかった。僕はそういう選手になりたいと思います。

――今後、長期的に見て日本のサッカーがW杯で結果を残していくためには、何が必要だと思いますか?

清武 今回の結果は、攻め抜いたゆえのものだったと思いますし、個人的にはそのスタイルを変える必要はないと感じています。これからも攻め続けるようなサッカーができれば良いなと思いますね。

――この4年間はご自身にとってどういう時間だったと言えますか?

清武 何もかもが新鮮でした。なんか、すぐに慣れるもんじゃないですね。代表に行ったら、常にワクワクしてました。だからこそ、あっという間に終わってしまったのが悲しかったです。

――そうした想いを胸に秘めながら、また新たなスタートになります。今後の目標を教えてください。

清武 W杯がああいう結果に終わって、やっぱり下の世代、自分たちの世代が今から中心になってやっていかないといけないなと思いました。そういう気持ちがないと、先輩たちを追い抜けないし、自分たちに先はないと思っているので。それくらいの気持ちで、4年後は自分たちが主力としてやってやるという気持ちで臨んでいきたいですね。そのためにはまず、所属チームで結果を残すこと。それ以外ないと思っています。

――今後伸ばしていきたいプレーとして、何か具体的なものがあれば教えてください。

清武 「個人の能力を上げる」というのは常々言ってきたことですが、深く考えると、個人の能力が何なのかというのが、正直なところあまり見えてなかったというか。だからこれからの4年間で、自分の強みと弱みを知って、強みをどんどん伸ばしていけたらいいなと思っています。まだ探り探りという感じですが、それを見つけていければいいのかなと。ここから、リスタートですね。