2014.08.12

新天地での意気込みを語るアッレグリ「結果でファンを納得させたい」

[ワールドサッカーキング1409号掲載]

アントニオ・コンテの辞任発表からおよそ18時間後、ユヴェントスの新監督選定は驚くほど迅速に行われた。そして、その人選には誰もが驚かされた。マッシミリアーノ・アッレグリ就任――。新指揮官のユヴェントスでの第一声をお届けする。
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文=グイド・ヴァチャーゴ
翻訳=高山 港
写真=アフロ、ゲッティ イメージズ

 まさに晴天の霹靂だった。今回の決定はユヴェントスのファンはもちろんのこと、恐らくマッシミリアーノ・アッレグリ本人でさえ全く予想していなかったはずだ。

 ユーヴェの歴史上、最も愛された監督の一人、アントニオ・コンテの突如の辞任表明は、イタリアサッカー界に大きな衝撃を与えた。だが、衝撃はそれだけでは終わらなかった。コンテの辞任からわずか18時間後、ユーヴェの“宿敵”とも言えるチームを率いていた男が新監督として招聘されたのだ。このクラブの選択に、誰もが驚きを隠せなかったはずだ。

 スクデットを3シーズン連続で獲得しているチームを率いることは、新指揮官にとって大きなプレッシャーであると同時に、かなり困難な仕事となるはずだ。ユヴェンティーノの懐疑心が渦巻く中、アッレグリの新たな挑戦が始まろうとしている。

コンテはシンボルだった。それを期待されても困る

――ユヴェントスの監督に就任した現在の率直な気持ちはどのようなものですか?

アッレグリ 自分は幸運だと思うし、同時に大きな感動も覚えている。ミランで指揮を執った後に、今度はユヴェントスで指揮を執ることになった。イタリアサッカーの2大クラブで監督を務めることができるなんて、幸運としか言いようがない。まあ、感動しているという点についてはいつものことだよ。新たなチームで指揮を執る時は常に緊張するものだし、感動するものだ。特にユヴェントスのようなビッグクラブであればなおさらだ。

――どのようにして、新たな挑戦に立ち向かうつもりですか?

アッレグリ 「勝利のシーズン」にするための準備に直ちに取り掛かるつもりだ。そのために不可欠となるのは組織立った練習だと思っている。ユーヴェは歴史と伝統のあるクラブであり、常に現在と未来を築き上げているクラブだ。更にこの3年間は連続してスクデットを獲得している。チームにはこの3年間で完璧な組織が出来上がっているんだよ。もちろん、そういう偉大なチームを率いることにプレッシャーを感じる。だが、「ユヴェントスというクラブの勝利」に貢献できるようベストを尽くするつもりだ。

――ユヴェントスファンの中にはこれまでライバルチームで監督を務めていたあなたを懐疑的に見ています。彼らをどのようにして納得させるつもりですか?

アッレグリ 心から愛した監督が突然去ったのだから、その後釜としてやって来た監督に懐疑心を抱くのは当然だと思う。ただ、ファンにはリスペクトを持って接するつもりだ。そして、結果で彼らを納得させたい。ただし、コンテはユーヴェのシンボルだった。私にそれを期待されても困る。ファンには別の見方で私を評価してもらえればと思っているよ。ユーヴェのようなビッグクラブで監督を務めることの重要性は分かっているつもりだ。私には4年間にわたってミランを指揮したという経験がある。ビッグクラブの機能は分かっているつもりだよ。

ピルロとの間に問題が生じたことは一度もない

――あなたの目から見て、今のユヴェントスはチャンピオンズリーグ(CL)を勝ち抜くだけの力を持っていると思いますか?

アッレグリ CLを制するためには、今の戦力では物足りないと感じている。チームを更に強化する必要があると思っているよ。幸いにして、クラブは積極的に戦力強化に動いてくれている。ヨーロッパの舞台でも戦えるだけの戦力を整えてくれると確信している。

――再びアンドレア・ピルロとともに戦うことになりました。彼とはどんな関係にあるのでしょうか?

アッレグリ 彼とはまだ話していないから具体的にどういうチームを作っていくかは分からない。ただ、アンドレアがチームの軸になることに変わりはない。彼は偉大なカンピオーネだった、いや、今も偉大なカンピオーネだと思っている。ミラン時代、彼は私のチームの軸としてプレーしてくれた。ミランでの最後の数カ月を除いてはね。最後のシーズンはケガで戦線離脱を余儀なくされた。そして、その不幸なシーズンが終わった時点で、ミランと彼自身がユーヴェへの移籍を決断したんだよ。あれから3年が経過した今、彼と再会できたことをとても喜んでいる。その点に関しても、私はすごく幸運だと思う。ピルロとの間に問題が生じたことは一度もなかった。当然だ。彼は別格の選手なのだからね。そのことに疑問を持つ者はいないだろう。

――アッレグリのユヴェントスはどんなサッカーをするのでしょうか?

アッレグリ このチームのサッカーを大きく変えようとする監督はいないはずだ。今のユーヴェは“勝てるチーム”なのだからね。チームを更に強くするために若干の修正を加えるかもしれないが、3年連続でスクデットを獲得しているチームのシステムを大きく変えるつもりはない。今シーズンもユーヴェのサッカーは変わらないと思ってもらって結構だ。

――今シーズン、ユヴェントスはどこまでいけると思いますか?

アッレグリ まずセリエAにおいてユーヴェがスクデットの本命であることは誰も否定できないだろう。なにせ、3連覇中の王者なのだからね。一方で、CLには圧倒的な資金力を持った国外のライバルがいる。戦力的にもユーヴェが見劣りしていることは否定できない。ただし、私はユヴェントスの組織力を信じている。イングランド、スペイン、ドイツのビッグクラブに勝る組織力があれば、昨シーズンのアトレティコ・マドリーのような快挙を達成できると思う。ユーヴェはヨーロッパの舞台でも主役を演じなくてはならない。悪くても、準々決勝までは進むはずだと信じている。

ライバルクラブの指揮官に電撃就任したアッレグリが、新シーズンへの意気込みを明かす。続きは本日発売のワールドサッカーキング1409号でチェック!