2014.08.05

“激戦区”のEXILE CUP 2014東海大会は、抜群の得点力を誇った聖隷クリストファーが制す

 8月3日、小学4年生から6年生を対象にしたフットサル大会「EXILE CUP 2014」の東海大会が、岐阜県の長良川競技場で開催された。開催地の岐阜に、愛知、静岡、三重を含む計52チーム、448名の小学生たちが全国大会を目指して今大会に出場。3会場目の東海大会でも、九州大会、関東大会に勝るとも劣らない熱戦が繰り広げられた。

 開会式には、自由民主党の野田聖子衆院議員が出席。「今日は皆さんの日頃の成果を十分に発揮して、仲間を信じ、素晴らしいチームプレーを披露してもらいたいと思います。皆さんが選手としてがんばれるのは、今日駆け付けてくださっている保護者や指導者の皆さんが愛してくれているおかげです。その思いを忘れずに、今日は元気の良いプレーを見せてください」と子どもたちを激励した。

 さらに、今大会のエリアパートナーの一つであり、ここ長良川競技場をホームスタジアムとするFC岐阜のラモス瑠偉監督と川口能活選手がオーロラビジョンに映し出され、子どもたちへ激励メッセージ。「EXILE CUP」ならではのサプライズ演出に、子どもたちは大きな歓声を上げていた。

 そして最後は、「EXILE CUP」恒例の「EXダンス体操」で体をほぐし、ウォーミングアップは完了。昨日から降り続いていた雨も開会式が終わる頃には止み、決戦の準備は整った。

 そして、1ブロックにつき4チーム、AからMまでの13ブロックに分かれて戦う予選リーグがスタート。雨上がりということもあり、ピッチ上は蒸し暑さに包まれていたが、子どもたちはそんな環境にも負けず、ハッスルプレーを連発。卓越した個のスキル、球際での激しさ、強烈なシュートと、随所に目を見張るプレーを見せ付けた。

 中でも注目を集めていたのが、前年度の東海地区王者である緑東FCと、フットサルスクールの選抜チームであるBRANCAR FC。緑東FCの小島幸夫監督は「今年は去年よりも小粒のチーム。行けるところまで行きたい」と謙虚に語るものの、初戦で大量11ゴールを挙げて圧勝すると、その後の2試合も抜群の安定感を示し、王者としての貫禄を見せた。一方のBRANCAR FCは、「個人の技術、駆け引きの向上に重点を置いている」と古居俊平監督が語る通り、選手一人ひとりのテクニックがずば抜けて高く、相手に付け入る隙を与えない試合運びを見せ、こちらも危なげなく予選リーグを突破した。

 その他、TSUBOMI Aや聖隷クリストファー、北方JFSやFC ホッツ ホワイトなど、予選3試合合計で20ゴール以上をたたき出す攻撃的なチームが続出。ハイレベルな16チームが決勝トーナメントに名乗りを上げた。

 そして、いよいよ決勝トーナメントが始まった。各グループ1位と、グループ2位のうち上位3チームの計16チームがしのぎを削るだけあって、いずれの試合もハイレベル。そんな中、一際脚光を浴びたのが、静岡県の聖隷クリストファーだった。

 決勝トーナメント1回戦でGranArbol Futsal Clubに5-3で競り勝つと、準々決勝では圧巻の個人技で異彩を放っていたBRANCAR FCに2-1で勝利。準決勝では王者緑東FCに5-2で快勝を収めるなど、並み居る強豪チームを次々に撃破し、ついに決勝まで駒を進めた。西沢知浩監督代行は、「予選リーグの初戦は引き分け、続く2戦目も1点差ゲームだったことを考えれば、選手たちは本当によくやってくれている」と、ここまでの選手たちの活躍を称賛。キャプテンの鈴木涼斗君の決定力と、チーム全体に浸透した粘り強い守備をベースに、試合を重ねるごとにチームが着実に成長している印象が見て取れた。

 そして決勝の相手は、準決勝で二ケタゴールを記録したTUBOMI A。古曽義則監督は「うちはとにかく個のスキルアップを徹底して取り組んでいます。私はあれこれ言うタイプではないけど、やってもらいたいことは選手たちが素直に吸収してくれる。小さな町クラブですけど、それなりにこだわってやってきているんですよ」と、わずか6選手で今大会に挑んだ“少数精鋭”のチームに自信をみなぎらせた。

 そんな両チームが全国大会への1枠を懸けて戦うファイナル。試合は立ち上がりから壮絶な点の取り合いになる。聖隷クリストファーが開始早々に先制点を挙げると、その直後にはTUBOMI Aが立て続けに3ゴールをマーク。互いに攻撃の手を緩めなかった前半は4-3でTUBOMI Aがリードする。しかし、後半に入ると聖隷クリストファーが猛反撃を開始。後半開始直後に同点ゴールを奪い、その後も次々にゴールを重ね、終わってみれば8-4で勝利。決勝の舞台でも持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮した聖隷クリストファーが、激戦の東海大会を制した。

「まずは、ここに来られなかった中村(政吉)監督にいい報告ができて良かったです。このチームは気持ちの強さゆえ、これまでピッチ内での内輪もめが多かったので、それはやめようと口酸っぱく言ってきた。それが決勝でようやく一つになれたことで、優勝につながったのかなと思います。選手たちは本当によくがんばってくれました」と聖隷クリストファーの西沢監督代行は勝因を挙げつつ、選手たちを激励。また、抜群のシュート力と強引なドリブル突破を武器に今大会で注目を集め、決勝では6ゴール2アシストと全得点に絡む活躍を見せたエースの鈴木君は、「チームメートのいいパスやアドバイスがあって、ゴールをたくさん取ることができました。これからもっと練習して全国でも通用するチームになって、勝ち上がっていきたいです」と、その視線はすでに全国へ向いていた。

 全国大会が開催されるのは9月28日。“激戦区”の東海大会を制することで深めた自信を胸に、聖隷クリストファーは決勝大会が行われる横浜での躍進を誓う。

EXILE CUP 2014 公式HP