ドイツが24年ぶりにワールドカップを制する
全世界を熱狂の渦に巻き込んだ2014 FIFAワールドカップ・ブラジルは、ドイツの4度目の優勝で幕を閉じた。
7月13日にリオのマラカナンスタジアムで行われた決勝は、0対0のまま延長戦に突入する。ここでドイツが地力を発揮した。113分、アンドレ・シュールレのクロスからマリオ・ゲッツェがゴールを決め、1対0で勝利を飾ったのだ。
決勝戦に先立って行われた3位決定戦は、オランダが開催国のブラジルを3対0で退けた。この試合では日本の西村雄一主審が、第4の審判を務めている。
黒星スタート以降、リズムに乗れなかった日本
今大会にはアジアからイラン、オーストラリア、それに東アジアサッカー連盟(EAFF)所属の日本と韓国が出場している。前回大会でともにベスト16入りした日本と韓国には、2大会連続のグループステージ突破の期待が寄せられていた。
グループCの日本は、6月14日にコートジボワールとの初戦に臨んだ。16分、本田圭佑が左足シュートを突き刺し、日本が先制する。
その後は両チームともに好機をつかめなかったが、60分過ぎに試合が大きく動く。ドログバを投入したコートジボワールの攻撃を止められず、日本は64分、66分と立て続けに失点。試合はそのまま1対2で終了し、手痛い黒星スタートとなった。
19日の第2戦は、ギリシャと0対0で引き分ける。前半に退場者を出したギリシャが徹底的に守備を固めたため、ゴールをこじ開けられなかった。
2試合を終えて勝点1の日本は、コロンビアとの最終戦に必勝態勢で臨んだ。0対1で迎えた前半終了間際、岡崎慎司がヘディングシュートを決め、後半に望みをつなぐ。
しかし後半に3失点を喫し、1対4で敗戦。日本と同じ勝点1で最終戦を迎えたギリシャがコートジボワールを下したため、コロンビアに勝利していれば得失点差で2位に滑り込めたのだが……。
チームを率いるアルベルト・ザッケローニ監督は、試合翌日の25日に記者会見で辞意を表明。「日本代表に足りないものを新しい監督が植え付け、チームをさらに強くする時期が来た」と、惜別のメッセージを残した。