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バルセロナでのプレーに手応えを感じるセスク「自分の存在価値を示せている」

2014.03.15

「チームの中でしっかりと自分の存在価値を示せている」と語ったセスク

[ワールドサッカーキング2014年4月号掲載]

ここまでアシストはリーグ最多、MFとしての役割を完璧にこなしながら、故障がちなリオネル・メッシの代役として“偽9番”としても能力を発揮。チーム内におけるセスク・ファブレガスの存在感は日増しに高まっている。故郷に戻って3年目、セスクの成長はバルセロナの進化に直結する。
セスク
インタビュー=編集部 Interview by WORLD SOCCER KING
写真=トム・オールダム、ゲッティ イメージズ Photo by Tom OLDHAM, Getty Images

ボールを奪われない、奪われたら取り返す

――今シーズンからバルセロナを率いているヘラルド・マルティーノについて聞かせてほしい。彼はどんな監督かな?

セスク 彼はとてもフレキシブルな監督だよ。監督然としているだけじゃなく、選手の言うことに耳を傾けてくれるし、選手とのコミュニケーションを好む。素晴らしい人間だし、素晴らしい監督だ。彼はバルサを良い方向に導いてくれているよ。

――今シーズンのバルセロナのプレースタイルは、より縦にスピーディーな印象がある。まるでイングランドのフットボールのようだけど、それについてはどう思う?

セスク イングランドスタイルとはちょっと違うかな。昨シーズンよりスピーディーなサッカーをしているのは確かだけどね。でも、3冠を達成した2008-09シーズンと比べるとあらゆる面でまだまだ足りない。当時のバルサは前半だけで6点を奪ってしまうようなチームだったからね。それはつまり、最低でも6回のチャンスを作っていたということだ。普通に考えれば、6回のチャンスをすべてゴールに結びつけるというのは考えにくいから、実際はもっと多くのチャンスを作っていた計算になる。

――スピーディーなサッカーはマルティーノ監督の指示によるものなのかな?

セスク マルティーノは何か新しいことをしようとしているわけじゃない。バルサがかつて見せていたスタイルを取り戻すことを主眼に置いているんだ。彼はいつも「私は何か新しいことをしに来たわけではない」と口にしているよ。でも、監督はもしかしたら、僕らがボールを回しすぎることを気にしているのかもしれない。前に出てチャンスを作れる時も、ボールを回して攻撃をやり直すようなシーンが多いからね。それによって相手が守備陣形を整える時間を与えてしまっている。

――バルセロナのポゼッショントレーニングについてはいろいろと耳にする。バルサスタイルにおいて特に重要なことを教えてほしい。

セスク ポゼッションを高めるためのトレーニングはたくさんしているよ。例えば、ペナルティーボックス内での10対10のポゼッションゲーム。意識するのは相手にボールを奪われないようにすること、そして奪われたらすぐに取り返すということだよ。奪われたら2~3秒でボールを奪い返すというふうにね。このトレーニングにはバルサスタイルに必要な要素が詰まっている。

重要な存在になったという自負がある

――1月中旬にネイマールが負傷離脱した。バルセロナにとって悪いニュースだったね。

セスク いや、更に悪くなる可能性もあったわけだから、軽傷で済んだのは不幸中の幸いだったよ(編集部注:ネイマールは2月15日のラージョ戦で戦列復帰した)。彼と同じレベルのプレーヤーがいったいどれだけいると思う? まだ一緒にプレーするようになって間もないけど、彼のスピードはビデオで見たヨハン・クライフのそれだよ。信じられないことだし、唯一同じようにプレーできる選手はレオ(リオネル・メッシの愛称)だけだと言っていい。ネイマールは素晴らしい選手だよ。多くのプレッシャーを感じているはずだけど、まるで何もなかったかのようにプレーしている。でも、彼はまだ若いし、まだまだ学ぶべきことがある。バルサのサッカーは独特だからね。レオや(ティエリ)アンリのようなトッププレーヤーでさえ、このスタイルに適応するのには苦労してきた。まあ、驚くべき早さでフィットしていることは間違いないけどね。

――長期のケガから回復したメッシは、復帰早々に素晴らしいゴールを決めた。

セスク 彼は欠場していた間に素晴らしいトレーニングを積んできたということを証明してみせた。レオはファイティングスピリットの塊のような男さ。しっかりと良好なコンディションで復帰してきたんだ。復帰直後にいきなりあんな素晴らしいゴールを決めるなんて誰でもできることじゃない。とにかくレオが復帰してくれてうれしいよ。

――君自身のコンディションもとても良好なようだね。

セスク コンディションはいいよ。今の僕にはチームの中で重要な存在になったという自負がある。今シーズンは公式戦35試合のうち、32試合でプレーしてきた(1月末時点)。これはポジティブなことだと思うし、チームの中でしっかりと自分の存在価値を示せていると思う。

――バルセロナでは本来とは違ったポジションでプレーする機会も多いけど、その点についてはどう思っている?

セスク 僕のベストポジションがどこなのかは、自分自身が一番よく分かっているつもりだよ。バルサでは異なる2つのポジションでプレーしている。1つはアーセナル時代にはプレーすることがなかったポジションだ。でも、僕は選手として常に成長したいし、新しいポジションでプレーすることで自分が成長していると信じている。僕は日頃から「自分に必要なのはコンスタントに高いレベルを発揮すること」だと思っているけど、今は以前よりもそれができるようになってきた。

クラブにおける自身の役割に手応えを感じるセスクが、今シーズンのリーグ戦を振り返るとともに、バルセロナのカンテラでプレーする久保建英についても言及。インタビューの続きは、発売中のワールドサッカーキング2014年4月号でチェック!

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