FOLLOW US

【ブンデスリーガ第14節みどころ】満身創痍のドルトムントが好調・岡崎擁するマインツ戦に臨む

2013.11.29

 前節、首位バイエルンとの天王山を迎えたドルトムントだが、昨シーズンまでドルトムントに所属していたゲッツェに先制ゴールを決められるなど3失点を喫し、ホームでショッキングな敗戦となった。その原因のひとつがDFのレギュラー陣の負傷だ。十字じん帯損傷により、今シーズンいっぱいの欠場が発表されたスボティッチに加え、代表戦でフンメルスとシュメルツァーが負傷離脱を余儀なくされ、主力3人を欠く緊急事態に陥っている。33歳にして念願のドイツ代表デビューを果たした守護神ヴァイデンフェラー、11月にフリーで獲得した元ドイツ代表DFフリードリヒも、さすがにバイエルンの攻撃陣を抑えることができなかった。攻撃ではロイス、レヴァンドフスキが決定機を外したことが最後まで響き、2連敗で3位に後退している。

 今節のドルトムントの対戦相手は、一時の不調を脱し、3連勝スタートを切った開幕時の勢いを取り戻しつつあるマインツだ。バイエルンにこそ及ばないもの、前節2ゴールを挙げた日本代表FW岡崎慎司、12試合で7ゴールを挙げているドイツ代表FWニコライ・ミュラーらを擁する攻撃陣は、主力不在のドルトムント守備陣を脅かすのに十分な破壊力を秘めている。マインツはドルトムントのクロップ監督が選手時代を含めて18年に及び所属していた古巣でもあり、マインツのトゥヘル監督はクロップ監督の下で長年にわたり働いたため、同監督の戦術を知り尽くしている。ドルトムントが26日に行われるチャンピオンズリーグのナポリ戦で消耗していることを考慮しても、マインツが金星を挙げ、ドルトムントが3連敗を喫する可能性は大いにあるといえるだろう。

 翌1日には、ここ7試合勝ち星に見放されている13位ハノーファーが、同じく浮上のきっかけをつかみたい15位フランクフルトをホームに迎えての一戦が行われる。日本人としては、ハノーファーの右サイドバック、酒井宏樹と、フランクフルトの左ウイング、乾貴士のタッチライン際での攻防戦に期待したいところだ。昨シーズンはホームとアウェーの2試合ともに酒井がベンチ入りしたものの出場せず、両者の直接対決は実現しなかった。ちなみに2人の対決は2011年のJリーグ、セレッソ大阪対柏レイソル戦に遡り、当時は乾のセレッソが5-0で勝利している。

 乾は前節、ベンチ入りしたものの、出場機会に恵まれなかっただけに、その鬱憤を晴らすような活躍に期待したいところだ。一方の酒井は、長期離脱を強いられていたキャプテンのチェルンドロが復帰したため、右サイドバックのレギュラーポジションを守り抜くためにも、さらなる奮起が求められる。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO