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三田アナと前田さんのここだけの話「試合巧者の横浜Mに完敗。もっと攻撃に変化を!」

2013.08.26

365日FC東京モバイル

<8月20日>
三田:リーグ第21節の横浜M戦(17日)は0-2で敗戦。厳しい結果となりましたね。

前田:まさに完敗だね。両チームの経験の差がすごく出たという感じ。それはボールを運ぶことに関してもそうだし、攻撃のスイッチが入ったときのチームとしてのやり方とか、そういうのは東京にとっては勉強になっただろうね。そういうコメントをしている選手も多かった。

三田:中村俊輔選手らマリノスのベテラン選手の活躍を称賛する声も目立ちましたね。

前田:もう、俊輔の独り舞台だったよね。守備もしっかりやりながら、攻撃でも緩急をつけてうまく自分が消えたり、出てきてチャンスをつくったり、本当にすごかった。

三田:一方の東京は、序盤にチャンスをつくりながら点を奪うことができませんでした。

前田:本当にチャンスらしいチャンスは、強いて言えば前半に2回ほど、徳永のところに訪れたチャンスくらいだよね。それをものにできなかったのがこの試合の敗因だと思う。

 せっかくああいうチャンスが訪れても、シュートに行く姿勢を見せなかったら相手にとっては怖くない。でも徳永は常にパス優先という感じになっているのがちょっと残念だった。

三田:東京の内容も物足りませんでしたが、マリノスの試合巧者ぶりが出た試合でもありましたね。

前田:うん。マリノスが東京のサッカーをさせなかったというのもあるし、東京が相手を上回れなかったということでもある。要するに力の差ということになってしまうよね。

 向こうにしてみれば、東京がボールをつないでくれた方がやりやすい。それが分かっているにもかかわらずそういうサッカーをしていることに、経験の差が出ている。その辺はチームの若さというものあるのかな。

 ボールをつなぐポゼッションの中でも、常に同じサッカーをするのではなく、相手によってはその割合を変えたりできるようにならないとね。東京は攻撃の場面でもゆっくりつないでいるから、そのうち相手選手2、3人に囲まれたり、プレッシャーに負けてミスパスになってボールを奪われ、逆にピンチになってしまう場面も多かった。

三田:もう少しプレーに緩急が欲しいところでしょうか。

前田:そうだね。データ的にマリノスは、試合中の実際のプレー時間「アクチュアル・プレーイング・タイム」がJ1で最も少ないらしいね。逆に長いのは広島や浦和で、その次が東京だという。

 要するにボールをつなぐサッカーをしているチームはプレー時間が長く、その中でも広島や浦和は上位にいるけど、東京はそういうサッカーをしているにもかかわらず、あまり結果が出ていないということになる。

 よく言われるように、つなぐことが手段ではなく目的になってしまっていることが分かるよね。

三田:逆に言うと、マリノスは効率よくプレーしているということですね。

前田:そうそう。プレー時間は少ないけど、自分たちのボールになったときに効率よく攻めているということになる。時間の使い方が効果的なんだよね。休めるところでは休んでいるから、夏場の連戦でもベテラン選手が活躍できている。休めるところでは休んでいるんだよね。

 この間のゲームでもまさにそういう感じで、FKなどのセットプレーのときにも、遅延行為にならない程度にうまく時間を使っている。セットプレーのキッカーは俊輔と決まっているのがレフェリーも分かっているだけに、何も言えない雰囲気もあったりしてね。

三田:そうした中でマリノスに効率よく2点を取られてしまいました。

前田:1点目は完全に崩されたよね。ペナルティエリア付近でゴールに向かって仕掛ける姿勢やうまさがマリノスにはある。中盤で東京の選手がきついプレッシャーをかけていても、4対2で遊びのボール回しをやっているときのような感覚で、相手が突っ込んでくるほど簡単にかわしてしまう。

三田:プレーに余裕があるんですね。

前田:そこも経験の差だよね。東京の選手は慌ててミスをしてしまうことが多い。

三田:2点目は中村選手に見事なゴールを決められてしまいました。

前田:あれはもう圧巻だったね。3度の切り返しで、森重や加賀ももてあそばれてしまった感じ。キックの精度も、あそこしかないというところに決める技術を俊輔は持っている。そういうところでも自分の特長を最大限に発揮して、相手に脅威を与えている。

 キックの精度が高いだけに、打たせちゃいけないところだったけど、反応して飛び込んでしまったところを切り替えされてしまった。それに、点を取った後の守備も、俊輔はしっかりやっていた。

三田:さすがと言うしかないですね。東京も反撃のチャンスはあったはずですが、それを生かせませんでした。

前田:マリノスは他にもマルキーニョスの決定的なシュートが2本くらいあったよね。一方の東京は、千真(渡辺)もシュートを打たせてもらえず、誰一人自由にやらせてもらえなかったという感じだった。

三田:この試合、シュート数でみると東京が9本、マリノスが7本でした。

前田:シュートは打っていても、枠内に行ったのがどれだけあるかという感じだよね。それにマリノスは、本数は少なくてもちゃんと崩してシュートを打っている。

 一方の東京は、後半途中出場したナオ(石川)の惜しいシュートがあったけど、それくれいしか決定的といえる場面がなかった。

 夏休みということもあって約3万人の観客が入った試合だけど、普段サッカーを見にこない人にとっては、マリノスのうまいプレーが見られて満足という感じだったんじゃないかな。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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