6月8日(土)22:00~
ワールドカップ南米予選 パラグアイ vs チリ
11試合を戦い終えて勝ち点15、W杯本大会出場圏内の4位と好位置につけるチリにとって、最下位パラグアイとの一戦は何としても勝ち点3がほしい試合となる。
チリは昨年12月、成績不振による監督交代を経験している。新たに指揮を執るアルゼンチン人のサンパオリ監督はウニベルシダ・デ・チレをコパ・スダメリカーナ優勝や国内リーグ3シーズン連続優勝などに導いた名将で、敬愛する元チリ代表監督のビエルサと同様、ハイプレスとパスワークを駆使した超攻撃的サッカーを志向している。
就任後は親善試合で3勝1分けと結果を残しているサンパオリだが、南米予選は今回のパラグアイ戦が初陣。その意味でもしっかりと結果を残さなければならない。
メンバーはA・サンチェスやM・フェルナンデスら、かつてビエルサの下で南アフリカW杯に出場した面々が中心で、U・デ・チレでサンパオリの指導を受けたメナやロハス、M・ディアス、E・バルガスらも名を連ねている。サンパオリの攻撃戦術を具現化するのに適した陣容と言えるだろう。
指揮官が直々に会談し、8年ぶりの代表復帰を果たしたD・ピサーロにも注目だ。33歳とベテランの域に達しているが、正確無比なパスは今なお健在。中盤やや低い位置から放たれるロングパスは、細かいパスワークを主体とするチーム戦術にアクセントをもたらすはずだ。
一方のパラグアイは南アフリカW杯で8強入りを果たしたが、チームを栄冠に導いたマルティーノ監督との契約をコパ・アメリカ2011までしか延長できず、その後は信頼に足る指揮官を擁立できずに迷走している。
世代交代は進まず、南米予選では最下位に沈み、ブラジルW杯出場は絶望的でモチベーション維持も難しいが、復権への足がかりをつかむ必要がある。サンタ・クルスやビジャールらベテランの意地はもちろん、3月の南米予選エクアドル戦でチーム唯一の得点を挙げたカバジェロら若い選手の奮起にも期待がかかる。
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