2013.01.12

レギュラーになるには?試合で緊張したら?メンタルトレーニングでサッカーの悩みを解決!

レギュラーになるには?試合で緊張したら?メンタルトレーニングでサッカーの悩みを解決!
 サッカーに役立つメンタルトレーニング、Q&A第2回はより実践して使える、サッカーの現場のお悩みを取り上げます。

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■レギュラーになれないのはなぜ?

Q 一生懸命練習しても、すでにチームが出来上がっており、試合に出してもらえません。どうせ次も試合に出られないと、諦めてしまっています。どうやって子どもを前向きな気持ちで練習させたらよいか…・・・悩んでいます。

「メンタルトレーニングでは自分ではどうにもならないこと、外的要因についてはできるだけ考えないように指導します。試合に出られないのは監督の意向やその他のさまざまな理由が重なって決まってしまう、自分にはどうにもできないこともあります。そのことを『なぜ? なぜ?』と思い悩むより、いま自分にできることをやっていこうというのが正しい考え方でしょう。試合に出ることは大切ですが、どんなに頑張っても報われないこともあるかもしれません。こういう状況を自らの学びの機会にできるか、『どうせ自分なんか』と腐ってしまうかは、周囲の接し方が影響を与えるようです。子どもたちに共感することも大切なのですが、共感した上で、『~してみたら?』『こういう風にしたらどうなるかな?』となるべく未来形で提案をしてあげる。このとき、人と比べたり、『○○ができていないからだ』などという否定形で話すのはもってのほかです。チーム内での不遇も学習の機会と捉えて、人としての成長を促してあげてください」

■緊張を解くには深呼吸! 試合開始からトップギアで戦う

Q 試合前のメンタルトレーニングで効果的なものを教えて欲しいです。いつも初戦で良い試合ができません、二試合目、三試合目と戦ううちに動きも良くなって行くのですが・・・・・・。

「試合前の準備としては、試合までの過ごし方、食事やウォーミングアップも関係してくるので、メンタルトレーニングだけですべてがうまく行くとは言い切れません。まずは何が原因でいい結果が出ないのかを分析してみることが必要でしょう。たとえば選手たちの「緊張」によるものならば、メンタルトレーニングのひとつ、メンタルリハーサルを行ってみるのがいいでしょう。試合数日前から余裕を持って、その試合をどんな試合にしたいのか、というイメージをチームで共有します。できるだけ具体的に、試合会場に着いてから試合までのことを事細かくイメージしてみましょう。いつもはどんなところで緊張するのか? 試合直前に整列したときなのか、ウォームアップのときなのか、 自分はどんな風に緊張しているのか? 事前の準備を念入りにしておくだけで、緊張の度合いはずいぶん変わってきます。その場で緊張状態を解く方法ですが、まずは自分が緊張していることを認識させることからスタートします。いま、どんな風に緊張してる?と質問して、手に汗をかいていますなど具体的に緊張状態を把握して、それを受け入れるんです。緊張状態を解く方法には呼吸法があります。深く呼吸をすることで心拍数を下げるやり方です。吸う息に対して、吐く息を2倍にする。3つ数えて吸ったら6つ数えて吐き、徐々に心拍数を下げていきます。どうしても緊張してしまう選手にはこういうやり方が有効でしょう」

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■選手への評価基準 贔屓せずに選手を見る方法

Q 試合中はやはり興奮してついつい自分の子どもばかり見てしまいます。チームのコーチもしているのですが、こういう贔屓目をなくすにはどうしたらいいでしょう。

「コーチは自分の評価基準を明確に持ち、明確に選手に示してあげなくてはなりません。漫然と試合を見ていては、評価の基準がなく、選手によって曖昧になり、選手にとっての納得性が低くなります。試合でのチームの目標、約束などをなるべく具体的な行動として評価基準にできれば、自分の子どもだけを目で追うようなことはなくなるはずです。とはいえやはり自分の子どもですから、コーチとしての接し方と親としての接し方で迷う場面もあるでしょう。お父さんがコーチをやられている場合は、技術的なことはお父さん、精神面のケアはお母さんと役割を分担するのもいいかもしれません。成功しているトップアスリートは、親御さんが熱心に指導している例も少なくありませんが、両親のどちらかが競技面ではなく心のサポートをしている例が多く見られます」

 試合にまつわる問いに答えた実戦編、いかがでしたか? イメージトレーニングやメンタルリハーサルといった言葉は最近では当たり前のように聞くようになりましたが、実は選手一人でもすぐに始められる手軽なトレーニングです。場所も選びませんし、道具もいりません。頭の中で、朝起きてから試合に臨むまでの細かいことすべてをイメージして、事前におさらいしておく。「あ、前にこんなことあったな」「いつもここで失敗するんだよな」いいイメージだけでなく、失敗のパターンを思い出すことで、事前の準備が充分にできて、忘れ物がなくなる→落ち着いて試合に臨める、という効用もあるようです。

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守屋麻樹

守屋麻樹//
もりや・まき
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。ローレルゲート株式会社の代表取締役として法人向け人材育成コンサルティングを手掛けるとともに、研修講師、セミナー講師、大学講師、プロコーチとして活動中。プライベートでは、2004年より早稲田大学アーチェリー部ヘッドコーチ、2010年より監督を務める。「若者を元気にすること」と「スポーツを通じて日本の社会をもっと活気あるものにすること」を自分が与えられた使命と考え活動している。プロフェッショナルコーチ 守屋麻樹のブログ

取材・文/大塚一樹 写真/サカイク編集部

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