2012.12.28

【福岡大スポーツ】3年ぶりの決勝進出!!借りはすべて返した!後は全国制覇のみ!!/第61回全日本大学サッカー選手権大会  準々決勝・準決勝

第61回全日本大学サッカー選手権大会
【準々決勝】
福岡大学 4‐2 明治大学
得点】田中(6分・16分)、大武(27分)、岸田和人(42分)
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【準決勝】
福岡大学 3-1 阪南大学
【得点】岸田和人(59、62分)、田中(65分)
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 福岡大学が2009年以来3度目の全日本大学選手権大会決勝(1月6日@国立)進出を果たした。現チームで国立の舞台を経験したことのあるのは、牟田(4年=筑陽学園・名古屋グランパス内定)、清武(4年=大分U-18・サガン鳥栖内定)、岸田翔平(4年=大分U-18・サガン鳥栖内定)の2人のみ。ほとんどの選手が初めて経験する大舞台となる。

「今年のチームは4年生だけが全国大会の国立の舞台を知っている。彼らが卒業するまでに何とかもう一度国立の舞台を経験させたい」。乾監督が九州リーグ開幕戦の試合後に語ったのが現実のモノとなった。

岸田今大会3ゴール大活躍のFW20岸田翔平

 準々決勝の相手は2009年の決勝で敗れた明治大学。リベンジを果たしたい一戦の前日に、不幸なニュースが選手たちに飛び込んできた。福大の女子寮が火災で全焼。将来有望とされていた1人の陸上競技部の学生の尊い命が失われた。同じ大学の同じアスリートとして選手全員が胸を痛めたという。「福大に少しでも明るいニュースを届けよう」。この思いが選手たちの団結をより大きなモノにする。

tanaka明治戦2ゴールのMF7田中智大。今大会3ゴールを決めている

 Jリーグ内定者4人を抱える明治相手に全く臆することなく戦う福大イレブン。攻撃の要である清武を怪我で欠きながらも、今季チーム得点王の田中(4年=U-18福岡)が2ゴールを幸先良くあげると、CB大武(2年=筑陽学園)、FW岸田和人(4年=U-18大分)のゴールで前半だけで4得点を記録。守っても、怪我で負傷離脱中の左サイドDF金橋(3年=松山北)のポジションに入った弓崎(2年=東海第五)の献身的な守備や、田村(2年=九国大付属)、稲葉(1年=立正大淞南)の中盤での粘り強い守備で明治攻撃陣を後半の2失点だけに抑え、2009年決勝のリベンジを果たした。

muta明治にリベンジを果たし笑顔のDF4牟田(左)・GK16藤嶋(右)

「今大会は組み合わせに恵まれている」と乾監督が話すように、国立行きを賭けた準決勝の相手は、今年夏の総理大臣杯2回戦で奇しくもPK戦の末に敗れた阪南大学。その阪南は同大会で優勝した。「今度は夏のリベンジを!」。選手たちはまたも奮起した。

 風下だった前半は阪南のスピードと強いフィジカルを活かしたサッカーに攻め込まれ0-1で前半を折り返す。「ロッカールームに戻った時、下を向いているヤツは誰もいなかった」。牟田がこう振り返るように後半も自信を持って福大イレブンは戦った。

「夏の大臣杯では阪南に0-2で前半折り返して後半を持ち前の高さとスピードのあるサッカーで追いついた。夏に比べれば簡単だし、むしろ向こうは焦っているだろうと考えていた」と監督が振り返るように、試合の展開は一転した。

kiyotake8清武の投入がチームの逆転劇を呼び込んだ

 57分、怪我で温存していた清武を投入すると、直後に相手のファールからPKを獲得。それを岸田和人が決め同点に。さらに3分後、清武が相手からボールを奪うと、左サイドを突破し岸田和人へラストパス。これを落ち着いて決め逆転に成功する。そして2分後には、岸田和人のパスに田中が反応し駄目押しの3点目。「大会に入って自分自身の成長を実感している」と話す岸田和人はこの日2ゴール1アジストの大活躍。途中出場で流れを変えた清武も、「この3人で相手DFを崩せるのが福大の強み。カウンターからしっかり点に繋げられて良かった。途中出場なので出来る事は限られてくる。短い時間で効率よく点が取れて良かった」と振り返った。

 その後は阪南の激しい猛攻に遇うも、途中出場の長身FW山崎(2年=玉野光南)の前線からの積極的な守備や、右サイドDF岸田翔平(4年=大分U-18・サガン鳥栖内定)の身体を張った守備で相手の攻撃を抑えていく。「阪南のスピードにはチーム全員でハードワークするしかなかった」と牟田が振り返る様に、全員で守り抜き、国立行きを告げる試合終了のホイッスルを迎えた。

yamazaki長身FW9山崎。今大会では途中出場ながら監督の起用に応える活躍を見せる

 再び国立の舞台に挑む清武は「1年生の時は何も出来ずに終わってしまった。自分が点を決めて優勝して良い形で大学を卒業したい」とその表情は既に決勝モードに。キャプテンの牟田は、「良いゲームが出来た阪南大の選手たちに感謝している。彼らの分、そして桃山・明治・今まで戦ってきた九州リーグの選手たちの気持ちを背負って決勝は戦っていきたい。サッカーが出来るのも沢山の人達のおかげ。その人たちに恩返し出来るように戦いたい」とコメント。大学生活の集大成として感謝の気持ちを胸に国立の舞台に挑む。
 2度のリベンジを果たし挑む決勝戦の相手は早稲田大学(関東リーグ3位)。3度目の決勝進出にして初の大学選手権制覇が現実味を帯びてきた。

【決勝】
2013年1月6日(日)
14:00 kickoff 福岡大学 vs 早稲田大学
@国立競技場

【記事】金縄洋右
【写真】福大スポーツ