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「違い」で魅了するオトコ・太田宏介「選手としてサッカー以外の仕事もあるはず」

2015.10.16

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「Life with F.C.TOKYO」をメインテーマに選手たちのオフ・ザ・ピッチの姿に迫るべく,、今シーズンからリニューアルされたFC東京公認マガジン『BR TOKYO』最新号から、スーツにハリセンというスタイリングでクールに表紙を飾った太田宏介選手の独占インタビューの一部を紹介する。

 太田宏介からは人の期待を上回ろうとする心意気を感じる。それはピッチの上に限ったことではない。「スーツにハリセン」で、ここまでキメてしまうその姿を見れば、人々がコースケに惹き付けられるのは必然なのかもしれない。

 今回の撮影にはスーツの着用をリクエストしていたが、インタビュールームに登場した太田宏介が身に着けていたのは、シルエットと光沢感がひときわ美しいスーツ。それは、その日まで一度もコースケが袖をとおしたことがない特別なスーツだという。

まあ、着ている人がアートですからね(笑)

──今日、お召しになっているスーツがとてもお似合いですが、たくさんお持ちなのですか?

太田「スーツはプロ1年目から、チームのサプライヤーから提供していただける物を毎年2〜3着もらっているので、トータルで30着ぐらい持っていると思います。でも、今回のスーツのように、時間を掛けてオーダーで作ったのは、これが初めてです。パーティーや結婚式に出席する時に着るつもりで買ったんですけど、まさか『BR TOKYO』が初めて着る機会になるとは思わなかったです」

──そんなにも大切なスーツを『BR TOKYO』で初披露していただいてありがとうございます。もしかして、不本意でしたか?(苦笑)

太田「いや、うれしくて、うれしくて(笑)。本当に昨日はちょっと眠れなかったです。『やっと着られる』と思って(笑)。最初にサイズを測ってオーダーして、出来上がったスーツがお店に届いたらフィッティングをして調整をするというのを3、4回やりました。僕がチームと日本代表のスケジュールで日程的に厳しくて、ちょっと時間が掛かって。少しでもサイズ調整が入ると、また工場に送ってお直しをしないといけないそうなんです。その繰り返しだから時間が掛かりましたね。トータルで半年ぐらい掛けてやっと仕上がりました」

──半年ですか! それにしても裏地まで美しくて、もはや〝アート作品〟のようです。

太田「まあ、着ている人がアートですからね(笑)」

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サッカー選手だからこそできる、サッカー以外の仕事もたくさんあるはず

 アスリートには珍しく、コースケのマネジメントは「株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー」(以下よしもと)が行っている。その背景には、一般的な憶測とは異なる特別な理由があった。

──今回の特集テーマは「お笑い」なのですが、太田選手はよしもととマネジメント契約を結ばれています。プロサッカー選手の太田選手が、一体どのような経緯で?

太田「よしもとに入るというリリースを出した時に、サポーターの方や友達から、『芸人さんになるの?』ってすごく言われました。みんな僕のキャラを知っているから、『そういうのもアリなんだ』と思っていたらしいです。でも、決してそうではないんですよね。これまで、サッカー人生でいいキャリアを積めていると思うんですけど、サッカー選手だからこそできる、サッカー以外の仕事もたくさんあるはずです。Jリーグを盛り上げたり、FC東京を盛り上げたり、自分の名前を知ってもらうためにも、よしもとという誰でも知っている会社と組むことで、活動の場が広がると思いました」

──確かに、よしもとは有名な会社ですが、一般的には「お笑い」のイメージが強いです。

太田「サッカーをやめてからのことを考えた時に、『マネジメントを付けるのは今だな』というのを一昨年くらいから感じていました。いくつかお話をいただいた中で、僕が重要視したのは、よしもとに所属している現役サッカー選手が少ないということです。今は3、4人が所属していて、これからも増えていくとは思いますが、現役選手の第一号は僕でした」

──「現役選手第一号」というのが魅力的だったんですね。

太田「同じ事務所にサッカー選手が何人もいると、活動の場があったとしても、その中で振り分けられるじゃないですか。もちろん、所属しているサッカー選手の人数だけじゃなくて、自分の実力というのも大事だとは思いますけど。そう考えた時に、一番最初に入るポジションを空けてくれたよしもとには感謝しています。現役のサッカー選手ではなかなか見ない、マネジメント事務所との契約会見まで開いてもらったんですよ」

──あの会見は印象的でした。

太田「ちょっとだけ、『俺、何やってるんだ?』と思いましたけど(笑)。それも自分らしいし、よしもとらしくていいなと。楽しめました。他には、オフシーズン中のメディア露出ということを考えた時に、よしもとなら芸人さんが出ている番組もたくさんあるので、チャンスが多いかなと考えました」

──実際に、よしもとのタレントさんがMCを務めていらっしゃる番組にも出演されています。

太田「明石家さんまさん(その時の感想については、選手が好きなお笑いアンケートP16をチェック)と、ダウンタウンの浜田(雅功)さんと共演させてもらいました。浜田さんには、『なんで、よしもとなんかに入ってん。お前アホやろ!(笑)』って言われましたけど(笑)。そういうところでも出演できるチャンスや、いろいろな人たちと知り合えたり、繋がりがもっと広がって面白くなっていくんじゃないかな、という期待感をよしもとには持っています」

──メディア露出以外の部分で、よしもとを通じて活動したいと思っていることについて教えてください。

太田「よしもとは、昨年から『ふるさとアスリート制度』というそれぞれのジャンルで生まれ育った場所での社会貢献や、恩返しをするという活動をしています。その様な企画があることがすごくいいなと思いました。個人的にはJリーグの選手会(JPFA日本プロサッカー選手会)を通じてですけど、東日本大震災の復興支援活動に毎年参加しています。選手会の活動があるのは休みの日が多いので強制ではなく、行ける人がボランティアで参加するんです。昨年も若手を連れて仙台まで行ってきました。そのような経験を通して、チームや選手会の活動以外にも個人としてできることがもっとあるし、やらなきゃいけない立場にあると感じたんです。サッカー選手だからこそできる活動は本当はたくさんあると思います。そのような活動もよしもとは全面的にバックアップしてくれるということにも魅力を感じましたね。でも、シーズン中は、チームと代表でスケジュール的にも難しくて。これから少しずつできればいいのかなと考えています」

──「よしもと所属=メディアに出て面白いことをしたい」というイメージが思い浮かびますが、それがすべてではないということですね。

太田「そうですね。面白いことも大好きですけど、もっとサッカー選手としてできる社会貢献について、いろいろと考えているんです。ただ、その考えを形にして実行するのは時間が掛かることなので。でも、自分なりに考えていることはたくさんあります」

 独占インタビューの続きは『BR TOKYO』本誌でお読みください。

※太田選手が表紙の『BR TOKYO』は10月17日(土)湘南戦が行われる味の素スタジアムでも販売予定です。

【関連リンク】
●FC東京オフィシャルサイト(http://www.fctokyo.co.jp/211906/
●ユーロスポーツ味の素スタジアム店、FC東京オフィシャルオンラインショップ(http://www.euro-sports.jp/fctokyo/
●SOCCER KING オフィシャルオンラインショップ『サッカーキング・ショップ』(http://shop.soccer-king.jp/

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